最後の海底巨獣
最後の海底巨獣
1960年 アメリカ 劇場公開:1965年1月27日
スタッフ 監督:アーヴィン・ショーテス・イヤワース・Jr 製作:ジャック・H・ハリス 脚本:ジ
ーン・イヤワース、ダン・E・ワイズバード 原案:ジャック・H・ハリス 撮影:スタン
リー・コルテス 編集:ジョン・A・ブシェルマン 音楽:ロナルド・スタイン 美術:ジ
ャック・センター 特殊効果:ティム・ガール、ワー・チャン、ジーン・ウォレン
キャスト ウォード・ラムゼイ、ポール・ルカザー、クリスチナ・ハンソン、アラン・ロバーツ、フレ
ド・エンゲルバーグ、ルキ・ブライン、ジャック・ヤンガー、ウエイン・C・トレッドウェ
イ、ハワード・デイトン、ジェームス・ローガン、グレッグ・マーテル、ウイルヘルム・
サミュエル ほか
アメリカの土木技師バート(ウォード・ラムゼイ)は、カリブ海の島で働いていた。ある日、海底の不発弾が爆発したので、ようすを調べるために恋人のベティ(クリスチナ・ハンソン)と海底に潜っていった。破壊された岩蔭には、前世紀の恐竜が2匹、生きていた時の姿のまま冷凍されていた。一方、島の顔役ハカーは海岸で原始人の死体を発見した。彼は原始人を使って一儲けしようと企んだ。島が激しい雷雨にみまわれた時、2匹の恐竜は蘇った。一匹はティラノソウラスという狂暴な肉食獣で、他の一匹はプロントソウラスというおとなしい草食獣だった。ティラノソウラスは見張り小屋の番人を襲い、バスを踏み潰す暴威をふるい、島民たちを恐怖におとしいれた。その頃、原始人も蘇り近代的なベティの家に侵入した。

『最後の海底巨獣』は、1960年6月24日に公開されたアメリカの怪獣映画。『マックイーンの絶対の危機』などの低予算二流SF映画を数多く生み出し続けるイヤワース&ハリスコンビによって製作された特撮恐竜映画。日本では1972年11月4日に『土曜映画劇場』にて『SF最後の海底恐竜』の題名で放映された。内容は纏まっていてテンポがよく、見やすくて普通に良作です。恐竜はストップモーション・アニメーションで表現されているので、今見るとカクカクしていると感じるかもしれませんが、時代を考えるとそれは仕方ないと思います。恐竜が暴れるのは孤島のみで、都会には上陸しないです。無線などは壊され、外界からは隔絶された場所での出来事と描かれていて、例えば戦闘機や軍隊が恐竜退治に駆り出されるシーンはない。そのためか、怪獣映画という感じはあまり受けなかったです。ただ、ラストの恐竜と重機で戦うシーンは名シーンだと思います。巨大ロボットなどではなく、一般人が、工事用機械を使って恐竜と戦うシーンは大変良かった。