谷崎潤一郎原作、市川崑監督による映画『細雪』は、昭和初期の船場を舞台に、没落した旧家の四姉妹の一年間を、縁談を中心に四季折々の風物とともに描いた作品である。
岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子がそれぞれの姉妹を演じ、華やかさと哀愁が交錯する女性たちの姿が印象的だった。
姉妹が揃って談笑する場面は、家族の温もりと時代の空気を感じさせる名場面である。吉永小百合の見合い相手として、当時阪神タイガースの投手だった江本孟紀が出演しているのも興味深い。
また、古手川祐子の入浴シーンは、意外と豊満であり、一見の価値あり。