カッツ
2025/10/08 13:24
シェイプ・オブ・ウォーター
『シェイプ・オブ・ウォーター』は、『パンズ・ラビリンス』で知られるギレルモ・デル・トロ監督の作品である。彼ならではの幻想的で繊細な世界観が本作にも色濃く反映されており、『パンズ・ラビリンス』が好きな人にはぜひ観てほしい一本だ。
サリー・ホーキンス演じる聾唖の女性と、半魚人とのラブストーリーが描かれている。最初はただの“魚”のように見えた存在が、実は豊かな感情と心を持っていることが次第に明らかになっていく。
時代や場所の設定は明確ではないが、社会の中で声を持たず虐げられてきた女性が、普通の恋人を得ることができず、異形の存在である半魚人を恋人として受け入れる姿には、深い共感と切なさを覚える。
予想していなかったが、彼女が浴室で見せるシーンはとても印象的で、美しく、静かな力強さを感じさせる。言葉を超えた愛の形を描いた、心に残る作品である。
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