2023年 椿的映画界振り返り&だいたい予想がつく(笑)ベスト3発表!
皆さんこんにちは!椿です。
2023年も残すところあとわずかとなりました。
いやはや、月日が経つのは早いものですね。
映画好きな皆さんの、2023年はどんな年でしたか?
私、椿の2023年の映画トピックスは、だいたいこんな感じでございましたっ。
2023年公開作品鑑賞は88本
一応、12月31日に何か映画を見に行くつもりなので、あと1、2本増えるかもしれませんが、予定は未定なので、この数ということで。88とは末広がりでめでてぇなぁ。
2023年に公開された作品で、劇場に観に行ったもの、劇場では鑑賞できなかったけれど円盤の購入及び配信で観たもの、23年に劇場でリバイバル公開されたもの、劇場公開は無く、円盤・配信のみで公開されたものを合わせた数です。(リバイバルは劇場で観たもののみをカウント。複数回見ている作品は回数ではなく、作品数でカウント)
シネマニストの皆さんや、Discover usにお越しの皆さんはもっと沢山ご覧になっていらっしゃる方も多いと思いますが、オッサンには、これが知力・体力・財力の限界・・(;^_^A
なにしろ、観た映画もその場で既に忘れている始末・・。映画館の椅子に長く座っていると、かなり腰やひざにくる。(♪来るぅ~きっと来ぅる~、と思いながら映画見てると、必ず、来ます・・・)
そしてエンゲル係数高めなメタボおやじは、毎回、財布の中身を見て唖然として、泣いているのです・・。(/_;)
そんなオッサンですので、観る映画、とりわけ、お金を払って観る劇場公開作品は厳選に厳選を重ねて見に行っているので、基本的には好きな作品ばかりです。でも、中には、自分の意思に反して、SNSでの評判やDisucover usでのシネマニストの皆さんのお勧めが目に入ってしまい、当初予定していなかった作品を見に行ってしまったということも、今年は多かった気がします。それがまた、幸か不幸か、みんないい映画ばかりなので、お金も無いのについつい劇場に足を運んでしまうことに・・。
ワクワクが止まらない!
とにかく、今年は公開前から、ワクワクが止まらず、胸躍らせられた、「待望の作品」が多かった。なかでもインディアナ・ジョーンズとゴジラの復活。映画好きになって半世紀少し欠けるくらいですが、その椿の心の中にはいつもインディとゴジラが居ました。その2人が沈黙を破り復活!なんて最高の年だったでしょう!
そしてマスター・オブ・ホラー、ダリオ・アルジェント監督の新作が久々の上映ということもありました。(『ダークグラス』)。おまけにアルジェント監督、ギャスパー・ノエ監督のホラーではない映画で、主演まで果たしてしまうという(『VORTEX/ヴォルテックス』)。ジョン・ヴィックの最終章や北野武監督の本格時代劇、2チャンネルの怖い話、いわゆる「洒落怖(しゃれこわ)」の名作2本の映画化(『ヒッチハイク』『リゾートバイト』)、残虐非道なピエロが暴れまわるスプラッタホラー(『テリファー 終わりなき惨劇』)、大好きな指揮者の伝記映画(『マエストロ その音楽と愛と』)、リバイバル上映では、スクリーンで味わいたかった『カサンドラ・クロス』が長年の夢が叶っての上演でした。
こんな作品までリバイバル!?
昨今のデジタル化、4Kリマスター化による過去作のリバイバル上映ブーム。つくづくいい時代になったものです。テレビの洋画劇場やレンタルビデオでしか見ることのできなかった作品が大劇場のスクリーンで見られる。ほんと、生きててよかった!と思っちゃうのであります。
『ラストエンペラー』や007シリーズ、『さらばわが愛 覇王別姫』『燃えよドラゴン』『インファナル・アフェア』等公開当初から名作として名高い作品もあれば『DOOR』『食人族』『フラッシュゴードン』『ヴィデオドローム』『ヘルレイザー』といったマニアックな映画が次々リバイバル公開され、ちょっとびっくりしながらも、大スクリーンで見る喜びに浸ることができました。
椿の中で、リバイバル上映の事件としては、前述の『カサンドラ・クロス』上演と、下水道に潜む巨大ワニが地上に這い出し大暴れする『アリゲーター』、そして、そして、様々なゾンビ映画やドキュメンタリーのフッテージを無断借用して換骨奪胎して作られたトンデモC級ゾンビ映画『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』がなんとリマスター版で劇場公開されるという、奇跡のような出来事に立ち会うことができた幸せときたら!
クラシック音楽の映画
今年はクラシック音楽を題材に採った作品も多かったです。しかもどれも秀作ばかりという。
『ふたりのマエストロ』では親子の指揮者の確執をハートフルに、『テノール!人生はハーモニー』では、ラップ歌手がオペラに挑戦。『モリコーネ 映画が恋した音楽家』では、映画音楽で一時代を築いたエンニオ・モリコーネの半生を描いたドキュメント。『ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌』は、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』をそのまま現代社会に舞台を移して映画化。大指揮者にして作曲家レナード・バーンスタインの半生を映画化した『マエストロ その音楽と愛と』。そして、天才女性指揮者の栄光と没落を描いた『TAR/ター』。どの作品も素晴らしい作品ばかりで、普段敬遠されやすいクラシック音楽の魅力を存分に伝えてくれる作品群でした。
豊作だった邦画
今年はこと、邦画の良作が多い1年だったですね。近年見られなかった大規模な合戦シーンを拝むことのできる本格時代劇『首』、日本の社会問題を鋭くえぐった『Winny』『怪物』『波紋』『渇水』、ドキュメントの視点から日本の今を見つめる『劇場場センキョナンデス!』『妖怪の孫』太平洋戦争、その影響を強く受けた戦後の日本を描いた『福田村事件』『ゴジラ-1.0』『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。そしてJホラーの旗手(だった)中田秀夫監督と清水崇監督の新作が、Jホラーの復活を告げるかのような、出来の良い作品を作り上げたのも特筆すべきでしょう(『ミンナのウタ』『禁じられた遊び』)。
口コミの威力に驚かされる
SNSやDiscover usに代表される映画サイトの口コミの威力を感じさせるヒット作も生まれましたね。『ゴジラ-1.0』は公開当初こそ、ゴジラ好きなオサーン達が劇場を埋め尽くしていましたが、その素晴らしさが伝わると、これまでゴジラ映画など見向きもしなかった層にも響いたようで、多くの映画ファンを劇場に足を運ばせ大ヒット。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』も口コミで広がっての大ヒット。劇場は多くの観客(自分の目算では女性客がかなり入っていた)でにぎわっていました。未見ですが、『映画 窓際のトットちゃん』もそんな印象を受けます。
変わり種では、実話をもとにした、悪魔祓いを描いたホラー『ヴァチカンのエクソシスト』が大ヒット。確かにラッセル・クロウの演じるエクソシストの神父は人間的魅力にあふれていましたが、内容は通常のホラー映画とさして変わることは無く、ホラー映画として普通に面白い作品でしたが、連日客席が満席という状態が続きました。これはおそらく、プロデューサーのジェフ・カッツがXをはじめとしたSNSで、まめに情報を発信し、日本のSNSユーザーやインフルエンサーをまめにフォローし交流(しかも日本語で)することで、多くの友人を獲得。彼らの口コミで更に作品の認知度が広がってゆくという今の時代ならではの現象ではなかったか、と思います。
椿の2023年ベスト3はこれだ!!
と、紹介する前にベスト10~4位までの発表~っ
ここでのベスト作品はリバイバルは含めず、飽くまで2023年に新作として日本で公開された作品(劇場、ディスク、配信)の中から選出しております。
ただ、どうしても1本だけリバイバル作品を入れたいので、まず特別枠として・・・
特別枠:『金持ちを喰いちぎれ』
オカマのウェイター、アレックスは勤め先のレストランをクビになり、ひどい格差社会に楔を打ち込もうと仲間を募り、武器をとり、金持ちを殺戮してゆくが、彼らの前にマッチョな内務大臣が立ちはだかる・・、といったブラックコメディ。1989年の作品ですが、現代の格差広がる日本社会でリバイバル上映する意味は大いにあると思います。大量殺戮やカニバリズム等、刺激の強い作品ではありますが、痛快な作品で、かなり見ごたえありました。本人役で、ポール・マッカートニーが顔を出しいています。
さぁ、そんなわけで10位から4位をかけあしで!
10位 『愛のこむらがえり』
とってもハートフルな作品。磯山さやか主演ってだけで、オサーンポイント高し💗
9位 『先生!口裂け女です!』
ホラーと見せかけて疾走感あふれる青春コメディ
8位 『SISU/シス 不死身の男』
寡黙な老人、実は泣く子も黙る殺戮マシーンだった。ナチス相手の壮絶アクション。
7位 『テノール!人生はハーモニー』
オペラとラップを絡めてテンポの良いコメディに仕上げた手腕に拍手👏
6位 『死霊のはらわた ライジング』
元祖『死霊のはらわた』の世界観に近い。子供にすら容赦ない死霊に賛!劇場未公開
5位 『マッドハイジ』
バイオレンスかつおふざけ度Maxな「アルプスの少女ハイジ」爽快アクション映画
4位 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
ハリソン・フォードのインディに再会できただけでも、高得点!
さぁ!いよいよ3位から1位の発表です!!
3位 『リバー、 流れないでよ』
これはほんと面白かった!京都貴船の景色の描写が実に美しい。2分間で時がループしてしまい、そこからなんとか脱出しようとする人たちのドタバタを描くコメディ。気心の知れたスタッフと役者陣により、チームワークがみごとに映画として昇華した作品でした。
2位 『ゴジラ -1.0(マイナスワン)』
まあ、あらかた想像ついた方もいらっしゃるかと思いますが・・(;^_^A
やっぱりゴジラは最高でしょ!そして、今回のゴジラはまさに怒れる神としてスクリーンに登場したことが本当に素晴らしいです。賛否両論あるドラマ部分も、オサーンは大好きな部類です!今年なんとか10回見ることに成功!24年1月にはモノクロバージョン『ゴジラ-1.0/C』の公開も控えてますねっ!楽しみがすぐる!!
ふふふっ、
どうせ、椿のオッちゃんのことだからゴジラが1位だと思ってたでしょ~っ
ところが、そうは入谷の鬼子母神!
さてさて、椿が選んだ、2023年公開の映画第1位は!!!
ダラダラダラダラダラダラダラダラ!つくたどん!!
1位 『TAR/ター』
これですよこれ!
158分という長さながら、その長さを感じさせないスリラー。天才女性指揮者ターの栄光と挫折。彼女がだんだん追い詰められていく様がとても怖い。ケイト・ブランシェットの演技はもう神がかっているし、リディア・ターという指揮者が本当に居て、その指揮者のドキュメント映画を見ているような錯覚に陥るくらいにリアルな映像も説得力があります。この映画、後日語りたいですっ!
(画像をクリックするとレンタルに飛びます
いかがだったでしょうか?
私の2023年ベスト作品の中に、皆さん納得の作品はありましたか?
本当に、今年は充実した素晴らしい映画に恵まれ幸せな年でありました。
来たる2024年も、素晴らしい映画体験ができるとよいですね~っ
私にとって2023年は、良い映画を見られただけでなくDiscover usさんに参加させていただき、好きな映画を語ることができて、映画好きのシネマニストさんの熱い映画愛にほだされ、そんなシネマニストさん、映画好きな皆さんと交流を持つことのできた素晴らしい年でした。
2024年も楽しい映画ライフを過ごしてゆきたいと思います。
今後とも、椿 五十郎をどうぞよろしくお願いします。
それでは皆様!よいお年を!!
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投稿を表示TARのアートワークが秀逸ですね!観たくなりました。ありがとうございます♪
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