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Yuji Abe
2025/12/10 20:17

『ペリリュー 楽園のゲルニカ』- 可愛い絵柄に騙されないで。広島出身の私が震えた、戦争の真実と「足るを知る」幸せ。

平和で、自由な思想が許される現代。 そんな時代に生きているからこそ、私たちはこの映画を通して「戦争の現実」を直視する必要があります。

 

映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』は、一見すると可愛らしいキャラクターたちが織りなす、あまりにも過酷で、苦しい物語です。広島出身の私でさえ言葉を失った、その衝撃と感動を伝えさせてください。

 

あらすじは、太平洋戦争末期、ペリリュー島。漫画家志望の兵士・田丸は、そこで「片道切符」の戦場を生きることになる。激しい戦闘、そして終戦を知らされぬまま、あまりにも長い時間を極限状態で生き抜いた若者たちの、切なくも力強い物語。

 

広島出身の私でも震えた。可愛らしい絵柄と「生々しさ」のギャップ

 

この作品のキャラクターは、とても可愛らしくデフォルメされています。しかし、油断しないでください。そこで描かれる映像は、驚くほど生々しいものです。

 

私は広島出身で、幼い頃から『はだしのゲン』などで戦争の凄惨な描写を数多く目にしてきました。そんな私でさえ、ドキッとするシーンがたくさんあり、戦争の本当の恐ろしさを肌で感じました。この「可愛さ」と「残酷さ」のギャップこそが、製作者たちが伝えたかった戦争の狂気なのかもしれません。

 

「足るを知る」。当たり前の幸せに気づかされる

 

極限状態の中で、生きることの意味を問い、遠く離れた家族を想う兵士たち。 彼らの姿を見ていると、今、平和な日本に家族がいること、ただそれだけでどれほど幸せなのかを痛感させられます。

もので溢れ、何でも手に入る現代。私たちはつい不満を抱いてしまいますが、この映画は「今あるもので十分幸せなんだ(足るを知る)」という、素朴で最も大切な真実に気づかせてくれました。

 

現代の生活に満足していない人へ

 

もしあなたが、今の生活に何か不満を持っていたり、満たされない思いを抱えていたりするなら、ぜひこの映画を見てください。 私たちが持っている「平和」や「自由」が、いかに得難いものであるか。それを理解するだけで、明日からの景色が少し違って見えるはずです。

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