すでに本国・韓国ではシリーズ4作目も決定済みの大ヒットシリーズ『犯罪都市』の第3弾。

今回は日本から青木崇高と國村隼が参戦し、より身近な（？）陣容です。

が、このシリーズのサスペンスとしての本筋は正直どうでもよくて、ただただ主演のマ・ドンソクの腕っぷしの強さを堪能するだけのシリーズと言って良いでしょう。

まぁとにかくマ・ドンソクが強すぎる、どれだけ厄介なヴィランが出てきても、どれだけ難事件が起きようと彼のパンチが一発入れば全部流れが変わります。

今、スクリーンでここまで圧倒的に強いのはマ・ドンソクとジェイソン・ステイサムぐらいではないでしょうか。

マ・ドンソクは英語も堪能なのでマーベルの『エターナルズ』で海外進出も果たしました。2019年の『悪人伝』は本人主演、シルベスター・スタローンプロデュースでリメイク企画も進行中です。やや遅咲き組（『新感染ファイナル・エクスプレス』が2016年）ではありますが、目下絶好調といった感じですね。

敢えて言えばこのシリーズマ・ドンソク演じるマ・ソクトが圧倒的に強すぎる存在になってしまった故にサスペンスとしての不安感やハラハラドキドキ感は皆無と言っても良いような状況になってしまいました。

このことがサスペンスの在り方としてよいかどうかは別の話ですが、もはやそういうものを超越したシリーズなのでしょう。

ただただ、スカッとしたい方必見の一本です。