試写会にて鑑賞「ヒリヒリする夏の思い出」〜HOW TO HAVE SEX〜
こんにちは☺︎映画・カフェ巡り好きの看護師おしずです!
時に、看護師ならではの視点で、映画を語ります♪
けれども堅苦しくなく、
にっこりほっこりできるような投稿をしていきたいと思います。
難しいことなどな〜んにも考えずにまったりと読んでいただけたら𓂃 𓈒𓏸𑁍
応援よろしくお願いします☺︎
タイトルが直球すぎてドキッとする笑!
この映画、ティーンの瑞々しく、大人と子どもの間の繊細な気持ちをすごく緻密に描いている映画だった。
あらすじは実にシンプル。ティーンたちが旅行先で初体験ができるか?というもの。実を言うとあらすじを読んだ時、ここからどうやって話が膨らんでいくんだろう?と疑問が湧いた。その疑問は、すごくいい意味で覆された。むしろ懐かしささえも覚えてしまった。クラブではっちゃける姿、仲間との連帯感、異性への興味、大人への憧れ。まるで10代、20代の頃の自分を見ているよう。自分じっくりとこの世界観に浸ることができた。
ティーンの頃って、「個」よりも「団体」に重きを置く傾向がある。スカイもひとり行動をしようとするサラに「そんなの寒いよ」と声をかける。もう30代ともなれば、「あ、お疲れ様です。はい解散」で済むが、こういう懐かしい感覚に久しぶりに触れた。「個」として自分を確立させたい欲。ひとりの人として自立したい欲。仲間の中で秀でた存在になりたい欲。一人一人がそのような欲と「団体」への執着の狭間で葛藤し、その感情をすごく繊細に緻密に描いている。タラの気持ちもスカイの気持ちもエムの気持ちも男性陣の気持ちもみんな痛いほど伝わってくる。みんなまだ見ぬ世界を見てみたいんだ。「団体」を重視するあまりに自分の気持ちを伝えることができない○○。この作品は、ティーン真っ只中のお年頃の人にも過去にティーンだった我らにも響く。
クラブの大音量の中で聞こえる息遣いや些細に聞こえる声が「孤独」や「個」の存在を際立たせていて、秀逸な演出だった。友達といる時に感じる安心感。安心感を感じる反面、「孤独」に襲われる時もある。
この映画の大きなテーマはティーンの性問題。初体験や大人の階段を登ることへの憧れから友だち同士で話が盛り上がる一方、いざ問題にぶち当たった時に相談しずらい雰囲気がある。タラは初体験への憧れと焦燥感に駆られていた。しかし、ある事件をきっかけにタラの表情や言動が一変する。
「こんなつもりじゃなかった」
一言で言えばそんな心情だろう。人生で一度きりの「初」体験がまさか…。その事件をきっかけに確実にハードルが下がった。こうやって心に鎧を纏い大人になっていくのか…。
今作、決してドラマチックなラストではない。むしろすごく現実的だ。最後までそれぞれの葛藤が垣間見られる。そして前に前に進もうとするエネルギーも感じられ、胸にスッと響き、余韻に残るものがある。
パーティーの賑やかな空間の中に佇んでいるそれぞれの思いをもう一度じっくりと感じたい。もう一度観たらまた一人一人の言動を注意深く見て感じることができるだろう。
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7 月 19 日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、
シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
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©BALLOONHEAVEN, CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION,
THE BRITISH FILM INSTITUTE 2023
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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