DISCASレビュー

カッツ
2025/11/07 07:43

スキャンダル

『スキャンダル』というタイトルの映画は複数存在するが、ここで取り上げるのは1976年製作、サルヴァトーレ・サンペリ監督、フランコ・ネロ主演によるイタリア映画である。2019年の女性キャスターへのセクハラを描いた「スキャンダル」や、2003年のペ・ヨンジュン主演作「スキャンダル」とはまったく異なる内容で、本作はサンペリ監督ならではのエロティック・コメディである。

物語は、薬局で働く青年(フランコ・ネロ)が、店の女主人との関係を次第に主人と奴隷の関係へと変えていく過程を描いている。彼女を従属的な立場に追い込んでいく描写には、性的な緊張感と倒錯的な心理が交錯しており、当時のイタリア映画らしい大胆さと挑発性が感じられる。

コメントする