『ファンタスティック4』はルフィ顔負け!懐かしさと“母の愛”が光る、安心感のヒーロー映画
まるで、少し昔の時代にタイムスリップしたかのようだった。
2025年夏、ついにベールを脱いだMCU版『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』。この映画には、近年のヒーロー映画のような、心をえぐるような複雑さや、目まぐるしい刺激はない。しかし、そこには、忘れかけていた「安心感」と、懐かしいSFアクションを現代風にアレンジした、たまらなく魅力的な世界が広がっていた。
これは、新しい刺激よりも、古き良きヒーローの活躍に心を躍らせたいあなたのための物語だ。
あらすじは、宇宙からの脅威が地球に迫る――。物語の筋書きは、王道そのもの。しかし、本作の本当の主役は「敵」ではない。特殊能力を手に入れた4人の科学者チームであり、「家族」である彼らの愛と絆の物語だ。
「ゴムゴムの実!?」ルフィ顔負けの特殊能力に思わず笑顔
私がこの映画で一番驚き、そして思わず微笑んでしまったのが、Mr.ファンタスティックの体の伸びるシーンだ。
「あれ、これって…!?」
手足がちぎれる寸前までビヨーンと伸びるその姿は、まさに『ONE PIECE』のルフィ顔負け。「もしかして、尾田先生はここから着想を…?」なんて、本末転倒な冗談を考えてしまうほど、そのビジュアルは愉快でインパクト抜群だった。この遊び心あふれる特殊能力の表現は、本作の大きな魅力の一つだ。
ヴァネッサ・カービーが体現する「戦う母の愛」という新鮮さ
本作でひときわ輝きを放っていたのが、インビジブル・ウーマンを演じるヴァネッサ・カービーだ。彼女が体現するのは、単なるヒーローとしての強さではない。「自分の子供たちを守るため」という、極めてパワフルな”母の愛”だ。
すべてのアクション、すべての決断が、その母性から生まれている。超人的な能力を持つヒーロー映画のど真ん中で、こんなにも普遍的で、心に響く「母の愛」が描かれることに、私はとても新鮮な感動を覚えた。このテーマは、きっと多くの人の心に響くに違いない。
昔ながらのSFストーリーがくれる、最高の”安心感”
本作は、奇をてらわない。宇宙の脅威から地球を救う、という、どこか懐かしい「お約束」のストーリーが展開される。
しかし、それが決して退屈ではない。その原始的ともいえる物語の型には、私たちをホッとさせてくれる不思議な「安心感」があるのだ。昔見たSF映画に胸を躍らせた、あの頃の気持ちを思い出させてくれる。そんなノスタルジックな体験を楽しみたい人にこそ、本作はおすすめだ。
こんな人におすすめ!
・昔ながらの、王道SFストーリーが好きな人
・複雑なプロットよりも、安心して楽しめる映画を求めている人
・ヒーローの活躍だけでなく、家族の愛の物語に感動したい人
・『ONE PIECE』のファン(きっと笑顔になれます!)
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投稿を表示私は ミスターインクレディブル みたいな印象を持っちゃいました。