椿の大好きな映画名セリフ、とはっ!?
みなさん、こんにちは!
椿ですっ
なんだか、まだ2月だというのに、まるで春先のような暖かさ・・
気持ちがいいのはいいけど、かっふんがぁぁ(だっふんだぁぁみたいに、ねっ)
そんなこんなで、始めようと思うのですが、
今月の「お題」。。。
ちょっ、なかなかに手ごわいっ!!
「好きなアニメ」、実は私、アニメあまり得意でない・・・
「アカデミー賞」、実は私、ノミネート作品をあまり見ていない・・・
「名セリフ」、実は私、ほかのシネマニストさんのような心に残るセリフって、想いつか・・・
そんなこんなで困り果てとるのですが、お題挑戦もしてみたい!
てなわけで、今回はこれに挑戦してみることにしました!!
『椿の、大好きな映画セリフ集!!』
1 レイダース 失われた聖櫃(アーク)(1981)
はいっ、皆さん大好き『インディ・ジョーンズ』シリーズの記念すべき第一作。ヒットメーカー、スピルバーグとルーカスが手を組んだ冒険活劇!!と言えば、面白くないわけがない。
私、本作を小5か6の時、レンタルビデオ黎明期に父親が借りてきたこの映画を見て夢中に。もう100回以上裕に観ている作品。映画の中で1番大好きで大切な作品でございます。
私がどんだけ大好きかというと・・・・
いかん、これを書いたら、また、長くなる・・・。
それは次回以降に置いておきましょう。
さて、私が好きなセリフ、
といいますか、好きなセリフ、ではなくて、思い出に残るセリフ、です。
ほんと、今回のお題の趣旨から、どっこいおっ外れなのでありますが・・・。
ナチスに恋人マリオンと聖櫃(アーク)を奪われたインディ。彼女を助けるため、なんと潜航中の潜水艦にまで潜り込んで、ナチス兵に化けて彼女らの後を追い、途中でバズーカ砲片手に、ナチスの前に。バズーカ砲は聖櫃(アーク)に向けられている。
インディは、マリオンの解放を要求。解放しなければ聖櫃を破壊する、というのだ。聖櫃はヒトラーの強い所望のもの。破壊されれば大変なことに・・。一方のインディも、長い間聖櫃にあこがれ、研究をし、苦労して発見したもの。本当は破壊などしたくはない・・。しかし、恋人の命には代えられない。
そのインディの気持ちを見越した、彼のライバルでナチ側についたベロックは、そんなインディに向かい「では撃て!」と凄む。どっと焦るナチス。ベロックはナチ兵から機関銃を奪うと、ナチ兵に銃口を向け、「さがれ!!」と一喝。そして、インディに向かい「撃つがいい。お前がずっと追い求めてきた歴史を破壊したいなら」と説教。そして、最後の決め台詞
「This. This is History.」
「これが歴史だ」
といって聖櫃を指す。インディはこの言葉を聞き、ためらってバズーカ砲を下ろし、ナチスにとらわれてしまう。
なにが、想い出のセリフ、かというと・・。
中学1年生の頃、まだ「英語」の授業が始まったばかり。もちろんチンプンカンプンだったわけですが、授業参観で英語の授業があったのであります。まだ1年生の初々しい授業とのことで保護者が大勢詰めかけています。
そこで先生が「はいっ『歴史』の単語を知ってる人、いるかな?」と質問してきたのです!!
はいっ!!ここは小学生のときから1日1回は『レイダース』に触れていた私!すぐさま例のセリフを思い出し「ひすとりぃぃです!」と答えられましたのでございます。はい。もちろん、周りの生徒も、「ヒステリー」は知ってても「ヒストリー」は知らなかったようで、生徒や保護者の羨望の眼差しが痛いくらいに届きます。先生も「よく知ってたねぇ。どこで知ったの」と言われたので「『レイダース』という映画のなかにセリフで出てきました!」と、得意げに。先生も「そうやって、好きなものから学ぶのはよいこと」とほめてくれましたっ!
ふふっ、おかげで勉強もせず映画ばかり見ていた息子を、あきれた眼差しでみていた親も、この時ばかりは鼻高々。その日以降、テレビにかじりついて映画を見ていてもあまり文句を言われなくなりました、とさ・・・。
2 ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)(1978)
本作を含む「LIVING DEAD」3部作で世界中のホラーファンからの尊敬を一身に集めた「マスターオブホラー」ジョージ・A・ロメロ監督の最高傑作。私、『レイダース』と本作は100回以上は見ています。
原因不明で突如死者が蘇り、人間を襲い、人肉を食らう。死者に噛まれた者には死が待ち受けており、死後はまた蘇る。やがて生ける屍が生者を圧倒。
本作の主人公たちはショッピングモールに籠城。生活に必要なものはすべてここにそろっている。モール内の死者たちを一掃し、出入り口はすべてトラックでふさぐ。自分達しかいなくなったモールで、つかの間の幸せな日々を過ごす主人公たち。
だが、外では今も屍たちが続々と集まってきて、騒ぎ立てている音が聞こえる。
その音を聞き主人公の一人フランが「まだ居る」とつぶやくと恋人スティーブン「俺たちを狙っているのさ」
すると、SWAT隊員のピーターが「違うね。」と否定。自分の祖父がブードゥ教の司祭だったと告白してその祖父の言葉を紹介する。
「かつての習慣でここに来る」
「地獄が満杯だと、あふれた連中が蘇って、死人が地上を歩き回るのさ」
まさに、本作の訴えたいことが、このセリフに集約されています。
生前の習慣で死んだ後も、無意識に(死んでいるのだから意識などあるはずもないのにも関わらず)ショッピングモールへと足を運んでしまう・・。生前から、無意識に、人の集まるショッピングモールへと足を運んでしまい、無意識に大量消費をしてしまう人間。大量消費社会を促した企業だ政府だにまんまとのせられてしまう人間。それは、無意識に集まるゾンビそのものではないか?
そして、そんな人間どもの行く末、いや、今生活をしている現実社会こそが「地獄」でもはや、そこは満杯状態なのだ・・。ということをロメロ監督があえて訴えたかった、大量消費社会とそこに身を置く我々を、「ゾンビ」という化け物に見立てて批判しているのです。
余談ですが、本作の日本語吹き替え版は、いろいろと伝説で、「ゾンビ」のコアな国内外のファンたちから愛されています。
本作のラスト。ヘリでモールを逃げ出すフランとピーター。
原語では
ピーター「(ヘリの)燃料は?」
フラン「わずかよ・・」
ピーター「まぁ、いいさ」
そしてヘリは当て所ない旅へと立つのだった・・・。
的な、先々の不安を予期させる終わり方なのですが。これが、その「伝説の」日本語吹き替え版は
ピーター「(フランは妊娠している)赤ん坊を育てる場所を探さなきゃ」
フラン「そうね」
ピーター「まっかせときぃぃぃ」
そして明るい未来の待つ旅へと立つのだった・・・
ねっ?全然意味もニュアンスも違うセリフになっちゃったんですよ(笑)
台詞の一言で作品が全然変わっちゃう、ちょっとした例でした(笑)
3 怪獣大戦争(1965)
はいっ、昭和ゴジラ5作目の本作。ゴジラと相棒怪獣ラドンはついに地球を飛び出し、宇宙でも敵怪獣と闘う。敵は前作『三大怪獣地球最大の決戦』ゴジラとラドンにより倒されたキングギドラ。ところが、今回のキングギドラは、地球征服を企むX(エックス)星人に操られていた。やがて、ゴジラとラドンもX星人の魔の手にかかり操られてしまう。三大怪獣が地球を蹂躙。しかし、人間の英知によりX星人は滅びる。X星人から解放されたゴジラとラドンはキングギドラへ総攻撃・・。
といった内容。ゴジラが『おそ松くん」のイヤミよろしく「シェー」をやってしまうなど、だんだん、作風が子供向けにシフトし始めた作品。とはいっても、円谷特撮はやはり素晴らしく、X星人の設定なども実によくできている、そして伊福部昭の『怪獣大戦争』マーチは未だに根強い人気曲。ということでゴジラファンの評価は高いのです。
私が子供の頃といえば年末は必ずと言っていいほど「ゴジラ」映画がテレビで放送されていました。私の「ゴジラ」好きはそこから来ているんですが、中でも盛んに放送された印象があるのが本作。
私、昔から「悪役」に強く惹かれる傾向にありまして、当時大好きだったプロレスも、好きなレスラーは、アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シーク、タイガー・ジェット・シン、上田馬之助、ブルーサー・ブロディetc…といった悪役レスラーばかり。時代劇も悪役大好き。菅貫太郎、阿部徹、名和宏ほか、、当時大好きだったドラマ『江戸川乱歩の美女シリーズ』でも主役の明智小五郎以上に悪役に注目しちゃう・・。
悪役がいいと、物語が締まるんですよね。
この『怪獣大戦争』でも、ご多分に漏れず、悪役であるX星人がカッコいい。いや、なんだか容疑者のモンタージュ写真のように黒いバーで目を隠して、ちょっとダサいのだけど、これがいちいちカッコイイ。X星人の統制官を演じたのは、黒澤映画にも特撮映画にも常連だった名優 土屋嘉男。
彼、過去作『地球防衛軍』において、本当は顔出しの主役級の役柄をあてがわれていたにもかかわらず、フルフェイスで顔面を晒すことのない宇宙人役(悪役)を買って出たのです。
で、本作もX星人という悪役。しかも目隠ししているので、俳優土屋嘉男をアピールできないのに、嬉々として演じています。そんな土屋さんが演じてる悪役がかっこ悪いわけがない。
X星人は結局、人間の英知に負け、自爆してしまうのですが、この時のセリフがカッコよいのです!
「我々は脱出する!未来に向かって脱出する・・・ まだ見ぬ、未来に向かってな・・・」
そうして自爆ボタンを押し宇宙船もろとも木っ端みじんになってしまう。
なんてかっこよすぎる死に際でしょう!!!!
このセリフの余白の間が、かっこよすぎるのですよ!!!
疑う人は、一度、みてくださいっ
4 海底軍艦(1963)
ハイ!椿が大好き、オールタイムベストに挙げる1本が、これでございます!
明治期の冒険小説家、押川春浪による同名小説を大胆に脚色(というか、全く別物・・)して作られた本作。『ゴジラ』の東宝特撮陣によってつくられた、骨太のSF大作です。
【あらすじ】
世界各地で、謎の誘拐事件や地質変動による土地崩壊などが起こる。やがて、それは1万数千年も前にほろんだはずのムー帝国の仕業であることが分かる。
ムー帝国人は再び陸地を支配しようと、科学力を極め、海底に帝国を築いていたのだった。ムー帝国は世界に向けて脅迫を開始。彼らの要求は、全世界がムー帝国の植民地となること、そして、かつて大日本帝国が作ろうとしていた「海底軍艦」の建造を即刻中止せよ。とのことだった。
元海軍少将で、今は海運会社の重役、楠見のかつての部下で潜水艦の艦長だった神宮司大佐が反乱を起こし、潜水艦でどこかへ姿を消してしまったのだが、その神宮司が新しい潜水艦を建造していることがムー帝国の知るところとなった。戦後20年。楠見の元へ、国連じきじきに、神宮司大佐の行方と海底軍艦の事を聞かれるも一切関知しえないことであった。楠見が神宮司に頼まれ預かっていた娘の真琴も美しく成人し楠見の秘書として働いている。父親が生きていると思うと、真琴も気が気でない。
そんな真琴をみかけてモデルになってほしいと頼み込もうとしていたカメラマンの旗中と西部もひょんなことでムー帝国の事件に巻き込まれる。一方、神宮司の居所を知る人物が現れ、楠見他数名を神宮司らが身を隠す南海の島へと案内する。旗中、西部も同行する。
その島で、神宮司ほか乗組員が秘かに「海底軍艦」こと「轟天号」を完成していた。楠見は轟天号の出撃を神宮司に依頼するが、大日本帝国再興のためのものだと、その依頼を断る。
そうしている間にも世界中でムー帝国の攻撃が止まず、ついには丸の内全体が地中に陥没。多くの被害が出る・・・。
ちょい、あらすじが長くなりすぎましたが・・・
「海底軍艦」をめぐって、戦時中の「愛国心」に凝り固まったゴリゴリの軍人をいかに翻意させ、ムー帝国と対峙させるか、が一つのテーマとなっています。
大日本帝国のために!と闘ってきた人間と、戦中は幼子で戦争をほとんど知らず、高度経済成長に身を置いて育った若者達の「愛国心」の差を、「SF映画」という舞台を借りて描き出す、反戦映画でもあります。
その本作、パリピの代表格みたいな旗中が、神宮司に向けて放つ言葉が、キリっと突き刺さります。
楠見に同行して島へやってきた真琴。父神宮司との再会。しかし神宮司は一瞥するだけで、再会を喜んだりしない。そして帝国再興をまくしたてる神宮司にむかって
せっかく訪ねてきた娘に言葉ひとつかけない戦争きちがいとは話したくありません!
そして、ひっそりと娘と再会した神宮司ですが、大切な娘を預けてまで大日本帝国のために働く父の気持ちがわからんのか!と言ってしまい「お父様こそ娘の気持ちがお分かりになるのですか?大嫌いです!」と娘を怒らせてしまう姿をみた旗中は・・
海底軍艦はきちがいに刃物です
あなたは「愛国心」というさび付いた鎧を着た亡霊です!
と、とてもパリピとは思えないしっかりとした信念で言葉を投げかけます。
帝国再興のための「愛国心」と、自由と愛する者を守るための「愛国心」どちらが勝つのか・・
ムー帝国により破壊された島の秘密基地。しかし、優秀な隊員達により海底軍艦出発の準備が整う。
と、神宮司は楠見に・・
神宮司:では、出掛けますかな。
楠見:出かける?
神宮司:考えてみると、さび付いた鎧を着ていたようです。脱いでみてせいせいしました。
楠見:神宮司!!
そして神宮司
海底軍艦はただいまより、ムー帝国撃滅のため出撃します!!
ここで、伊福部昭の『海底軍艦』マーチがとどろき、轟天号は超高速で空中を飛び(ふふっ、海底軍艦と言いながら、空も飛べるのですよ!!すごいでしょ)ムー帝国攻撃へ向かうのです!!
ここっ!ここっ!!めちゃくちゃかっこよかとですよ!!!
初めて本作を劇場で観たときは、今は亡き浅草東宝のオールナイト興行でしたが、このシーンでもう涙ちょちょ切れ!神宮司の翻意と、颯爽と敵地へ向かう海底軍艦に胸アツ!煮え切らなかった神宮司の想いも熱く伝わってくる名場面。この場面を見ているだけでも、いい映画に出会えた!何度見てもそう思います。
※一部セリフの部分で、現代では不適切な言葉がありますが、台詞に込められた想いもくみ取っていただきたくそのまま掲載しております。あらかじめご了承ください。
以上
ちょっとお題の目的とはずれているかもしれませんが、椿の好きな映画セリフ集でございました。
これからは、もっと映画のセリフに心打たれて自分の人生の糧になるよう、感受性を磨いてゆきたいと思いますっ。⇒いや、無理かぁ…
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投稿を表示その悪役に惹かれるってわかるなぁ。
悪役あっての面白さってあるし、かなり作品の良し悪しに関わりますからねー。翻訳の違いでもそーですけど。ゾンビの明るいラストはどうしちゃったんですかね?日本の会社側からのオファーだったのかなぁ。
昭和時代の作品の方が、少しクサイ台詞が多かった気がしますけど、響くもんは響いちゃうんですよね、まっすぐで♡
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