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私の好きな映画

はじめ バッジ画像
2024/03/01 16:49

【ネタバレあり】これを待ってました!!キングスマンファンへの『アーガイル』

これを待ってました!!
ノレる、裏切られる、センス抜群の嵐!嵐!嵐!
これこそがマシュー・ヴォーンの"観たかった"作品だ。

(c)Universal Pictures

『キングスマン:ファーストエージェント(’21)』から待望の本作は、”あの”マシュー・ヴォーン作品が観たい!と心待ちにしていた。そして、やっぱりセンスが凄まじかった。何が凄まじかったのか、作品を観たあとの自分では落とし込めなかったので、パンフレットを買って・読んで・納得した。


【目次】

常に枠から外れるということ

インスパイアされたのは家族との映画鑑賞会

ヘリコプターダンス!スモークラブキル!オイルスケートキル!


そんなお話をする前に、まず頭に入れておいて欲しい情報。

ーあらすじーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー凄腕エージェントのアーガイルが、謎のスパイ組織の正体に迫る大人気小説「アーガイル」。ハードなシリーズの作者エリー・コンウェイの素顔は、自宅で愛猫のアルフィーと過ごすのが至福の時という平和主義。だが、新作の物語が実在するスパイ組織の活動とまさかの一致でエリーの人生は大混乱に! 小説の続きをめぐって追われる身となった彼女の前に現れたのは、猫アレルギーのスパイ、エイダン。果たして、出会うはずのなかった二人と一匹の危険なミッションの行方は──?!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
〜予備知識〜
「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督が描く痛快スパイアクション。以前から候補であったブライス・ダラス・ハワードとサム・ロックウェルが主演を務める。その他、マシュー・ヴォーン監督の飼い猫や『マン・オブ・スティール』ヘンリー・カヴィル、『バービー』デュア・リパ、『ザ・スーサイド・スクワッド』ジョン・シナなど豪華キャストが登場!


常に枠から外れるということ


(c)Universal Pictures

電車のシーンで音楽が流れた瞬間に「これこれこれ!」とアガったのは私だけではないはず。『キングスマン』シリーズのキルサウンドはテンポの良さと、スタイリッシュで華麗なアクションが魅力だった。ここで同じような作品に仕上げないのがマシュー・ヴォーン監督の魅力だ。

スパイ=紳士でキマッている印象を『キングスマン』で植え付けた監督は、今回はその真逆の発想でエイダン(サム・ロックウェル)を仕上げている。アクションや物語だけでなく、ビジュアルや既存概念を”常に枠から外す”ことが得意なマシューはサムにそのポジションを与えた。ちなみに、不潔感漂うロン毛とまだまだ伸びそうなあのヒゲは、サムがこの役のために2年間生やし続けた本物だという(笑)

『アーガイル』のキャッチコピーは「一流のスパイは、世界をダマす」だが、もちろん騙されるのは観客も同じ。固定概念や思い込みから、裏切られ・裏切られ・さらに裏切られる本作は集中して観ないと置いていかれる。アーガイル模様のように明暗が交互に来るデザインは、すぐに展開していく物語の明暗のオマージュになっているのか?とも思わせる。


インスパイアされたのは家族との映画鑑賞会


『キングスマン』シリーズを考える監督がこの作品をどう思いついたのか、その真相はパンフレットにしっかりと記されている。ロックダウン時期に娘のための映画鑑賞会を開いた際、複数の作品を観た娘は『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』に最も引き込まれたとのこと。その作品は女流作家である主人公が秘宝の争奪戦に巻き込まれるというストーリー。

まさに『アーガイル』と近い構成になっていることが分かる。さらには、今回新しいアクション、名付けて「架空と現実のシンクロカンフー」はアクション映画を観ると自分もその主人公になったかのような錯覚が生まれる現象を具現化したものとのこと。サム・ロックウェルとヘンリー・カヴィルのシンクロカンフーの細かい動きが揃いすぎて、シンジ君とアスカを超えている。

(c)Universal Pictures

今回エンドロールで”MINARIMA”という文字が見えて、まさかまさかと思ってはいたが、ハリーポッターの”MINARIMA”だった。書店の内装デザインを書籍でアーガイル模様に装飾しているとのこと。こういう繊細なデザイン部分にこだわりを見せているのも引き込まれる理由の1つだろう。


ヘリコプターダンス!スモークラブキル!オイルスケートキル!


(c)Universal Pictures

曲とアクションと彩りのコラボレーションが見事なマシュー作品は今回も実は凄かった。『キングスマン』では敵の頭が「Pomp & Circumstance/威風堂々」のリズムで爆破されていく芸術的シーンに釘付けになったのは古くはありません。『キングスマン:ゴールデンサークル』ではエルトンジョンの「Saturday Night’s Alright」やThe BossHoss「Word Up」が印象的で、マーリンの独り占めシーンでは「Take me home, Country Roads」がの最強チョイスだったことは今でも忘れません。

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

そして、今回はまさかのビートルズを起用。「Now and then」というビートルズ最後の新曲として2023年11月2日に発売された伝説の曲が、なんと10分流れる超斬新な構成。2021年にポール・マッカートニーがこの曲を完成させたい!と意気込んでから、AI技術を駆使して完成させたこの曲を導入するなんて正気の沙汰ではない。提案はマシュー監督ではなく、ビートルズの名プロデューサーの息子からだったようだが、マシュー監督本人もビートルズマニアだったことあって、試験的にこの曲を当てはめた時はドンピシャだったようだ。

と言いながら、やっぱり頭に無限ループされているのは「Electric Energy」のアップテンポサウンド。今、この記事を書きながらリピートで流しています。アーガイル(ヘンリー・カヴィル)の衣装や髪型からもイメージが湧くように、80年代のようなちょい古クラシック感が漂うこの曲はもう頭から離れない。ディスコ感?というのか、とにかくノレル。聞いたらハマります

最後に、エンドロール。見逃さないようにニャ!!

(c)Universal Pictures
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1 件の返信 (新着順)
かずし
2024/03/02 00:07

ロマンシングストーン好きでした!Now and then をはじめ数々の曲も良かったです🎵Spotifyでいろんなアーガイルプレイリストも公開されてるので思い出しつつ聴いてみます。


はじめ バッジ画像
2024/03/02 08:39

もうあれから「Electric Energy」ばっかり聴きまくってます(笑)
今回、サムロックウェルのチョイス正解でしたね〜😁