DISCASレビュー

ミッキー17

「殺人の追憶」や「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督のSFコメディ映画。

ロバート・パティンソン演じるミッキーが巨大企業と契約を交わし自分をクローン化し命を落とすほどの過酷な任務に挑む。ミッキーの記憶は全てデータ化されていて命を落とすと次のクローンへ記憶は引き継がれていくが、ある日ミッキーは自分の次のクローンと遭遇してしまう…

設定としては映画「月に囚われた男」とだいたい同じ。記憶を使ったミッションの構成としては「ミッション:8ミニッツ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とそう変わらない。よくある話の使いまわしのような気がして少し残念だった。中盤から物語のキーパーソーンとなる怪物「クリーパー」を通し物語が描かれていくが宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」の王蟲との交流や展開と変わらない。強引なハッピーエンド含めB級感が強く、とてもアカデミー作品賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」を撮った監督とは思えない。「パラサイト 半地下の家族」以降のポン・ジュノ作品はどれもいまいち。エグくて切れ味の鋭い「殺人の追憶」「母なる証明」などを撮っていた頃のポン・ジュノはもう戻ってこないのか?ちなみに憎々しく嫌味ったらしい悪役を演じたマーク・ラファロとトニ・コレットの演技はとても良かったです。コメディ部分としてはこの2人が一番光っていたと思う。

コメントする