DISCASレビュー

カッツ
2025/12/05 07:39

英国王のスピーチ

2010年、イギリス・オーストラリア合作、吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世(故エリザベス女王の父)と、彼の治療にあたったオーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグとの友情を史実に基づいて描いた歴史ドラマである。

スピーチが苦手な人は多いが、英国王ともなれば国民の前で演説する機会は数多くある。ジョージ6世は吃音という大きな困難を抱えながらも、それを克服するために懸命な努力を続けた。そして第二次世界大戦下、国民を鼓舞する一世一代のスピーチを成し遂げる姿は深い感動を呼ぶ。

人間的な弱さと、それを乗り越えようとする勇気が鮮やかに描かれた本作は、心に強い余韻を残す作品であり、ぜひ多くの人に観てもらいたい映画である。

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