DISCASレビュー

k.a
2025/07/12 06:40

エビータ / サントラ 洋画オリジナル

「エビータ」(1996年)のサウンドトラックは、アラン・パーカー監督のミュージカル映画を彩るアンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスによる壮大な作品。マドンナが演じるエバ・ペロンの波乱の人生を、情熱的なオーケストラとラテン風のリズムが描く。「Don't Cry for Me Argentina」はマドンナの情感豊かな歌唱で、哀愁と力強さが共存し、映画の象徴として圧倒的。アントニオ・バンデラスの「Oh What a Circus」やジミー・ネイルの「On This Night of a Thousand Stars」も、アルゼンチンの熱気と政治的動乱を活写。全体として、ミュージカルのダイナミズムとエバの野心や悲劇を見事に音で表現した名盤だが、一部曲は映画の文脈を離れるとやや冗長に感じることも。マドンナのキャリア屈指のパフォーマンスとウェバーの音楽が融合した、華やかで感動的なサウンドトラック。

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