DISCASレビュー

京介 バッジ画像
2025/06/20 19:45

エグゼクティブデシジョン

強力な神経ガスを持ったテロリスト集団にハイジャックされたジャンボ機内に潜入し、乗客の生命とワシントンDC壊滅の危機を回避すべく奮戦する男たちの活躍を描いた航空パニック・アクション。監督は「ダイ・ハード2」など数々の作品の編集やセカンド・ユニットの演出を手掛け、これが初監督作品となるスチュアート・ベアード。

 

 

ワシントンDC行きの747型ジャンボ・ジェット機がハイジャックされた。テロリストの主犯格ハッサン(デイヴィッド・スーシェ)は、先日、イギリスで逮捕された組織のリーダーの釈放を要求する。緊急会議の席上、米陸軍情報部顧問のデイヴィッド・グラント博士(カート・ラッセル)は「世界一殺傷力の強いソ連製の毒ガスDZ-5を盗んだ彼らは、ワシントン攻撃を狙っている」と、驚くべき仮説を立てる。3ケ月前、彼の計画立案で、オースティン・トラヴィス中佐(スティーヴン・セガール)の率いる米陸軍テロ対策特殊部隊がトリエステ郊外で毒ガス奪回作戦を決行したが、失敗に終わっていた。大統領を中心とした危機対処委員会は、グラントの仮説を無視してジャンボ機をワシントンに着陸させ、地上4千万人の命を危険にさらすか、それとも米空域に入る前に同機を爆破し、400名の乗客を犠牲にすべきか、苦しい選択を迫られる。答えが出ないままトラヴィスは、まだ実験段階にある空中輸送機を大西洋上8000mの地点でジャンボ機とドッキングさせ、秘密裡に特殊部隊のメンバーを機内に送り込むことを提案する。作戦は認められ、トラヴィスはラット(ジョン・レグイザモ)、キャピー(ジョー・モートン)、ルーイ(B・D・ウォン)、ベイカーの腹心の部下たちに加え、全く実戦経験のないグラントを選ぶ。彼は戸惑う間もなく、輸送機を設計したケイヒル(オリヴァー・プラット)を加えたメンバーと共に、輸送機に乗り込んだ。

 

 

グラントとトラヴィスは3ケ月前の作戦のことで反目しあい、緊張した空気は部下たちにも伝わる。輸送機は無事、ジャンボ機との接続に成功し、メンバーは次々と乗り込んでいく。ところが、激しい乱気流が発生し、このままでは両機とも大破しかねない。輸送機に残されたままのトラヴィスは、必死に手を伸ばすグラントに、笑顔で「頼んだぞ」という言葉を残し、輸送機を切り離してしまう。トラヴィスを乗せた輸送機は爆発炎上し、地上との連絡は一切絶たれてしまった。

 

 

にわか仕立ての6人のチームは、限られた時間内で、テロリストたちに見つかることなく、機内の狭い空間を移動しながら、毒ガスと起爆装置を発見しなければならない。しかも、グラントは起爆装置を持つ人間(=スリーパー)は、武装したメンバーの中ではなく、一般の乗客に紛れ込んで乗っていることに気づく。グラントは、勇敢なスチュワーデスのジーン(ハル・ベリー)と連絡を取り、彼女の強力を得て、一歩一歩作戦を進めていく。

 

 

カート・ラッセル主演で、スティーブン・セガールも出てるなら絶対コテコテのアクションと思っていたら、アクションほぼなし。

尾灯を使ったモールス信号は見事でしたね。

機転とチームワークで次々起きるアクシデントと危機を乗り切っていくなかなか緊迫感があり、見応えのある作品でしたねでした。

CA役でボンドガールハルベリーが出演していたのも良かったですね。

よかったら見てください。

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1 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2025/06/20 23:58

 またまた、私の好きな作品を取り上げていただいて嬉しい限りです。
 冒頭のジャケ写は日本版ポスターと同じものだと思いますが、ああいうアングルだとセガールとの両主役だと誤解しますよね。私も実際に観てびっくりしたクチです。
 それとデヴィッド・スーシェが悪役を演じているのはNHKのポアロ・シリーズを観ていた者としては意外な感じでしたが、他の映画やテレビドラマを観ていると結構、そういう役柄は多いですね。
 で、ラストはお約束のド素人が大型旅客機を操縦して着陸するという展開で、ここも盛り上がりましたね。


京介 バッジ画像
2025/06/21 01:52

ありがとうございます。
さっちゃんさんは、映画や俳優のことを本当によくご存じなのですね。
感心するばかりです。

あっしは根が単細胞ですので、子供心の「良い軍、悪い軍」が大好きです。
映画もそう言う傾向があります。
A級、B級、C級ごちゃ混ぜで行きますので、また遊びに来てください。