DISCASレビュー

1989年7月29日に公開された日本のアニメーション映画で、スタジオジブリ制作、宮崎駿監督による長編アニメーション映画である。角野栄子の同名児童書を原作とし、ジブリ作品としては初めて他者の原作をもとに制作された。
アニメ作品でありながら、少女が親元を離れ、成長し、やがて独り立ちしていく姿を丁寧に描いている。魔法の力を失ってしまった彼女が、友達を救うためにデッキブラシに跨り、再び魔法の力を取り戻す場面は、勇気と希望に満ちていて心を大きく揺さぶられた。
自立の不安や挫折を乗り越え、仲間との絆を通じて成長していく主人公の姿は、観る者に大きな感動を与える。今もなお多くの人に愛され続ける、普遍的な魅力を持つ作品である。