村松健太郎
2025/07/01 09:09
ビジュアル的な工夫が活きる『キャンドルスティック』
90分台とタイトな作りで一気に見せ切る金融サスペンス。主人公の阿部寛、ヒロインの菜々緒を中心に最低限のキャストで要所要所を効果的に固めた感があります。
PCディスプレイ上の数字の展開が物語のメインになるのでどうしても地味な映画になりそうですが、そこを主人公に共感覚の持ち主という特性を与えたことで、数字の羅列をビジュアル的なもの(映画的なもの)に変えました。面白い一工夫が効いたというところでしょう。
物語の展開は非常にスピーディーです、金融的な知識、”AIを騙す”というIT知識が深いとより楽しめるかと思いますが、最低限の説明はされているので予習なしでも十分です。
©2025CANDLESTICK PARTNERS
コメントする