カッツ
2026/01/04 07:47
続・忍びの者 追悼 藤村志保
1963年/山本薩夫監督
1963年公開の『続・忍びの者』は、山本薩夫監督、市川雷蔵、藤村志保主演によるシリーズ第2作であり、前作『忍びの者』のラストから物語が続く続編である。前作よりもストーリーが練られており、全体のスケールも大きくなっている印象を受けた。昨年亡くなった藤村志保の若々しく可憐な姿も印象的で、作品に華を添えている。
物語は本能寺の変を中心に展開し、明智光秀の裏切りの背景に“忍びの者たちの暗躍があった”という大胆な設定が盛り込まれている。史実を踏まえつつも独自の解釈を加えた構成は重厚で、歴史劇としての面白さが際立っていた。
60年ほど前、テレビの「土曜映画劇場」で観た記憶が鮮明に蘇った。特に、五右衛門の子どもが火に投げ込まれる場面や、秀吉暗殺のために城へ潜入し、鶯張りの廊下で捕らえられてしまうシーンは、当時の衝撃そのままに思い出された。ラストは五右衛門が釜茹でにされる場面で終わるが、私の記憶では釜が爆発する映像があったように思えてならず、今回の鑑賞でそのシーンが存在しなかったことに少し驚いた。
前作に続き、忍者映画としての迫力と歴史劇としての深みが融合した一本であり、今見ても十分に楽しめる作品だった。
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