こんにちは♪
「ポップコーン片手に🍿」かこです。
いよいよ2023年も大晦日を残すのみ！
今年の映画年間Best３を発表するときがやって参りました🏆
では早速いってみましょう。
 

【3本ともストーリーについて触れています】
 

第３位
『ジュリア(S)』

ピアニストを目指すジュリアを軸に4人のジュリアの人生が描かれていきます。
 

①ベルリンに行けたジュリアと、行けなかったジュリア。
②書店で運命的な出会いがあったジュリアと、出会いがなかったジュリア。
③バイクを運転したジュリアと、運転しなかったジュリア。
④ピアノコンクールで優勝したジュリアと、優勝できなかったジュリア。

 もう一つの人生はどんな物語なんだろう？実際には比較できないので想像するしかない。いま置かれた状況で生きるしかないのです。
 

自ら大きな選択をする場合もありますが、その選択にも実は小さな偶然が重なっていて、その後の人生を変えているのかも、と本作を鑑賞して思いました。
 

その偶然とは、1分、違うなもっと短い1秒ぐらいの偶然、例えば偶然目に入った情報があって見る選択をしたら、その瞬間には真後ろにいたかもしれない生涯を共にする大切な人とは出会えなかったり。
 

ジュリアそれぞれの人生でも、良いことも悪いことも起きるところにリアリティがありました。枝分かれするジュリアの人生と共に、自分のもう一つの人生を探りたくなる作品です。
 

第２位
『理想郷』

セリフで表現されず映像から読み取るシーンが多いので文章にするのが難しい作品ですが、そこが素晴らしくて監督のセンスを感じました。鑑賞しながら心の中で、なるほど、そうきたか⁈と感心しきりでした、秀逸‼︎
 

田舎vs都会の心理スリラー。

産まれてから同じ土地に住み続けてきた村人と理想の田舎暮らしを求め、都会から移住してきた夫婦の近所付き合いが始まったが、風力発電の誘致が原因で対立が生じてしまう。
 

そこには価値観の違いや、情報と知識の有無、これまでの選択肢の有無など様々な生活格差があって、双方の思いは平行線のまま全く歩みよることなく、物語は予想外の展開へ向かってしまいます。

と、ここまでが前半。

後半から一気に視点が変わります。その切り替わりも素晴らしかった‼︎
前半が夫目線のスリラーだとすると、後半は妻目線で進む夫婦愛が描かれています。
 

ある事件に対し、妻オルガの強い決意と執念には感動！対立関係にあったスペイン人の兄弟と母親に、世間の常識や現実を突きつけるシーンには拍手を送りたいです。
 

本作は田舎の心理スリラーと謳っていますが
現実的な問題でもあり、考えさせられました。
お互い歩み寄る姿勢も大切、極端に固執した考えかたは危険なことも実感しました。

第１位
『別れる決心』

どんな事件も解決する…
それが刑事の使命でプライドだとしたら、未解決事件は刑事にとって人生最大の汚点。
真面目なへジュンなら、より一層そう感じるのではないでしょうか。
容疑者？ソレに出会うまでは。
 

ソレに対する愛情が捜査の邪魔をし、真犯人が判明したのに未解決事件として収束させてしまう。そうすることでヘジュンはソレと距離を取った。

が、ソレの気持ちは違っていた。
「あなたの未解決事件になりたかった」
どうしてもへジュンの歴史に残りたい、
ソレの戸惑いと深い愛を感じました。
 

ラストシーンを観て、ソレのやり方は卑怯だなぁと思いましたが、よく考えたら、これぞ究極の愛なのではないか？
同時にタイトル「別れる決心」に納得‼︎
ソレにはそうする以外、他は無かった。
そうでもしないとソレはまた……。
 

心の中で芽生える愛情は強いはずなのに、スクリーンに映るのは静かでオトナの雰囲気、そして難解でした。でもその雰囲気がとても良く、ふたりにしかわからない空気が流れるところに最高に！最高に！ゾクゾクしました。
本当に素晴らしい作品です！
ぜひ鑑賞してその空気を感じて頂きたいです。

因みに４位からはこちらです(順不同)

aftersun／アフターサン
To Leslie トゥ・レスリー
コンパートメントNo.6
ウーマン・トーキング
イニシェリン島の精霊
逆転のトライアングル
CLOSE／クロース
イノセンツなどなど。

邦画は鑑賞していない作品が多いため、今年は洋画のみのランキングとなりましたが、心に響く素敵な作品に出会えました。
毎年思うことですが、順位をつけるのは本当に難しいですね。
 

2024年もたくさんの映画に出会えますように。

読んで頂きありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します😊