ジェーン・ドウの解剖
『ジェーン・ドウの解剖』は、2016年製作(日本公開は2017年)の本格ホラー映画で、監督は『トロール・ハンター』でカルト的人気を博したノルウェー出身のアンドレ・ウーブレダル。主演はブライアン・コックス(父親のトミー)とエミール・ハーシュ(息子のオースティン)の親子検死官コンビで、死体役のオルウェン・キャサリン・ケリーが異様な美しさと存在感を放ってる一本だよ。
物語はシンプルで、バージニア州の小さな町で経営する遺体安置所に、ある嵐の夜に緊急の検死依頼が舞い込む。一家3人が惨殺された家屋の地下から発見された全裸の身元不明女性、通称「ジェーン・ドウ」の遺体を解剖してほしいというもの。父子は翌朝までに死因を特定するため、淡々とメスを入れるんだけど…外傷が一切ないのに内臓が焼け焦げてたり、舌が切除されてたり、肺が真っ黒だったり、皮膚の内側に奇妙な呪術的な紋様が彫られてたり…異常な発見が次々と出てくるんだ。
前半はミステリー調で、科学的に解剖を進める過程がリアルで緊張感たっぷり。後半からは一気に超自然的なホラーにシフトして、遺体安置所という逃げ場のない閉鎖空間で怪奇現象が連発。電気が落ちて暗闇の中、足音が聞こえたり、死体が動いたり、幻覚みたいなものが襲ってきたり…もう息もつかせない展開。場所が変わらないのに、どんどん恐怖がエスカレートしていくのが上手いんだよね。
最大の見どころは、解剖シーンのリアリティとグロさ。でもスプラッターみたいに下品じゃなくて、ちゃんと「科学 vs 超常」の対比で怖がらせてくる。ジェーン・ドウの正体が明らかになる過程で、魔女狩りの歴史的な背景が絡んでくるのも深みがあって、ただのジャンプスケアホラーじゃない。ラストの余韻が特にヤバくて、観終わったあと「まだ終わってない…」ってゾワゾワする人多いよ。最後の足のピクピクは伝説級の締めくくり。