DISCASレビュー

京介 バッジ画像
2025/07/13 13:54

トータル・フィアーズ

トータル・フィアーズ

 2002年 アメリカ

スタッフ

 監   督:フィル・アルデン・ロビンソン

 製   作:メイス・ニューフィールド 

 脚   本:ポール・アタナシオ、ダニエル・パイン 

 原   作:トム・クランシー 

 製作総指揮:ストラットン・レオポルト、トム・クランシー 

キャスト

 ベン・アフレック、モーガン・フリーマン、ジェイムズ・クロムウェル、リーヴ・シュライバー、

 アラン・ベイツ、シアラン・ハインズ、ブリジット・モイナハン ほか

 

29年前の第4次中東戦争で行方不明となったイスラエルの核爆弾がテロリストの手に渡り、ボルチモアのスーパーボウル会場で爆発する。米ロは互いに疑心暗鬼となり、核戦争勃発へ一触即発の危機を迎える。CIA分析官のジャック・ライアン(ベン・アフレック)は核戦争を制止するため奔走する

 

名優揃いであり演出面も派手で見応えあり。独特の緊迫感は素晴らしい。
先の気になる展開と、公衆娯楽とテロリズムという危うい関係性を上手く調和させている。

だが、この作品は9.11を受けて脚本が変更されており、そのせいで展開とテーマのバランスの不自然さが見えるところがあります。
時代に恵まれなかったとしか言えない。その辺りをある程度マケて評価するなら、「良作・名作」であるだろう。

監督がソマリアなどのドキュメンタリーを撮ったフィル・アルデン・ロビンソンなだけに、世界の危機がアメリカをひいきすることなく、すこぶる公平によく描けている。核の描写が甘いのは欠点だが、本作の趣旨は核の恐怖ではなく、国際緊張の恐怖にこそあると見るべきだろう。

 

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1 件の返信 (新着順)
ぺぺ
2025/07/14 08:38

早速見てみます。
ご紹介ありがとうございます。


京介 バッジ画像
2025/07/14 10:03

コメントありがとうございます。
また、感想を聞かせてください。