『名探偵コナン』の迷宮 ~おわかりいただけただろうか・・・~
もう、最初に言う。宣言する。
わたし、灰原哀ファン。大好き。変に受け取られる可能性はありますが、ファンです!
そんなわけで、彼女のことを“哀ちゃん”とかキモい感じで呼ぶことや「“哀ちゃん”泣かすんじゃねーよ、バーロー」とか言うことがありますが、それはもう許して欲しい。
今年はTVの編集版映画『灰原哀物語』があり、先日『黒鉄の魚影(サブマリン)』の公開があった。
なので、哀ちゃんファンとしては、神がかってる1年となった。
個人的には“工藤新一×蘭”よりも“江戸川コナン×灰原哀”、正直、こっちを応援しています。ぶっちゃけ、こっちの方が一緒に死線をくぐってきた“阿吽の呼吸”を感じる。現に、コナンと哀ちゃんはろくな会話や事前のすり合わせがなくても互いの1を聞いて10を知れてる。憧れる。
応援に協賛が必要ならお支払い検討します。「matchypotterは“江戸川コナン×灰原哀”を応援しています」。
“江戸川コナン×灰原哀”、その思いの丈は、「ぜってぇいつかコラムかいてやっからな、バーロー」。
※ということで、すでに滲み出てしまったが、今回はその話ではございません。
先日、そんなその個人的“キモい”ファン路線の話から『名探偵コナン』について知人と盛り上がった時に言われて「はっ!」としたことがあった。
色々な背景、コミックやTVアニメというジャンル特性、そして『名探偵コナン』の長きに亘る歴史を考えると当たり前なのかも知れない。そして、それは同様ケースの他のコミックなどにも発生しているのかも知れない。
『名探偵コナン』。
「週刊少年サンデー」で1994年5月から連載開始。TVアニメは1996年から。
現在に至るまでコミック、TVアニメ、劇場版と、映像コンテンツからグッズ各種・・・。まもなく30年間、幅広く愛されているコンテンツ。
高校生探偵の工藤新一。遊園地での“組織の取引”を目撃した時に“アポトキシン4869”なる薬を飲まされ、体が小さく縮む。
一命は取り留めたものの、その正体を隠すために江戸川コナンと名乗り、探偵業を続け、“黒の組織”を追い続けながら、色んな事件を解決していく話。
※ちなみにこの“アポトキシン4869”の開発研究に携わっていたのが“シェリー”こと、灰原哀。彼女もまた殺されかけてこの薬を飲んで生き延びている・・・。
江戸川コナン、そしてその仲間たち“少年探偵団”は小学1年生。
そう、この設定で30年間弱ずっとやっている。その間、ずっと歳を取ることなく、ずっと事件を解決し続け、ずっと“黒の組織”を追って追われて、をしている。
ここで・・・・?と。
成長軸、人物設定がココで止まっているのに、“ずっと”し続けている・・・?
まるで、トリックアートみたいな感覚になる。ずっと階段を上り続けている絵なのに、辿ると元の位置に戻ってくる的なあの絵を見た時の感覚。
しかし、話はここで終わらない。
これだけなら、まだ「そういうもんでしょ。だって“見た目は子供、頭脳は大人”なんだから」で消化できる。
例えば、次の2枚の写真を見て欲しい。
1枚目は2013年公開の『絶海の探偵』。2枚目は2021年公開の『緋色の弾丸』。
服部平次とコナンが手に持っているモノ・・・・“ガラケー”と“スマホ”。
作品内のテクノロジーが進化している。
言いたいことをまとめると、
①キャラクターの成長軸はストップしていて、ずっとこの人物設定のまま。
②ストーリーは回を追うごとに進展していて大筋の真相に迫ったりする。その度に新キャストが出てきたり、過去の作品での出来事は累積する。
③そして、身の回りの生活感やテクノロジーは進化する。
「おわかりいただけただろうか・・・」
同じ年齢であり続ける同じ登場人物に“過去が蓄積”し、その登場人物以外の世界は“時代と共に進化”する。
不思議だ。でも“真実はいつも1つ”だ。
何が不思議って、これでも全然良いわ(そんなこと気にならないし、哀ちゃんファンですから!)と言い切れるところ。むしろ、知人との「哀ちゃん、好き」話がなければそんなこと気付きもしなかった。
だから、「言いたいだけ」的な感じでココで書いてみた。
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