ストーリー

「オーメン デラックス・エディション」（原題：The Omen Deluxe Edition、1976年）のサウンドトラックは、リチャード・ドナー監督のオカルトホラー映画を彩るジェリー・ゴールドスミスによるスコアが特徴で、彼の47年間のキャリアで唯一のアカデミー賞作曲賞を受賞した作品。グレゴリー・ペック演じるロバート・ソーンと、悪魔の子ダミアンを巡る恐怖を、ゴールドスミスの宗教オラトリオ風の混声コーラスと不協和音が織りなす不気味な音楽が演出。「Ave Satani」はラテン語の黒ミサ風で、悪魔の誕生を象徴し、オリジナル曲賞にもノミネート。「The Piper Dreams」は子守歌風のメロディで、ダミアンの無垢と邪悪の対比を表現。デラックス・エディション（例：GNCE-5009、3枚組）では、「オーメン」「オーメン2」「オーメン3」のリマスター音源と未発表曲（「神が授けた子」「ダミアンはどこ？」）を収録。DSDリマスタリングにより、力強いセンター音像と広がりのあるサウンドが特徴（）。全体として、映画の戦慄と心理的恐怖を音で体現した名盤で、単体でもホラー音楽の金字塔として楽しめる。