
タカ-もう1つのライオンキング-
実写を超えた超実写

監督:バリー・ジェンキンス
声優:ムファサ:アーロン・ピエール
タカ:ケルビン・ハリソン・Jr.
キロス:マッツ・ミケルセン
(吹替版)ムファサ:尾上右近
タカ:松田元太
キロス:渡辺謙
時間:118分
実写版ライオンキングの正式な続編
実写版、、と呼んでいいのか?そもそも超実写って何よ。まぁ、超実写第二弾は、あの絶対的王であるムファサが描かれ、スカーとの関係も知れる、という事で全人類が(大袈裟)かなり期待したと思います。これはもうDisney映画の宿命でしょう。

シンバとナラには、ご存知子供がいる。そのキアラがマンドリルのラフィキから、おじいちゃんであるムファサのお話を聞いている、という事でこの物語は進む。洪水で両親と生き別れになる、はぐれものムファサ。泳ぐのが怖いムファサを助けたのは、タカ(後のスカー)兄弟が欲しかったので、タカは大喜び。しかし、王の息子であるタカの父親は、はぐれものを群に置く事に大反対。ところがムファサの素質を見抜いた、タカの母親が一緒に暮らす事にします。
その後も仲良く兄弟のように育つ2人。
親ガチャ失敗、タカ
ここで悲しくも残念なのが、タカの性格とその父親が教える帝王学だ。まぁ、親ガチャ失敗のタカ、といった所か。今回のヴィランは、キロスという白いライオン。色が仲間と違う事ではぐれものとなった者達を集めて、群れをなしているボスだ。狩りの途中で、このキロスの息子と遭遇したタカの母親とムファサ。遠くで見ていたはずのタカは、怖気付いて逃げ出した。この事で母親からグラディエーターのコモドゥスみたいに、遠巻きに三行半を突きつけられ、こじらせる。しかし、この時キロスの息子を死なせてしまったが為に、タカの群れが襲われる。逃げるムファサとタカ。

そこへあの!マンドリルの若かりしラフィキとの出逢いが待っていたのです。実は、ラフィキも仲間からは嫌煙されていたのには驚きです。ただ既に悟りを開いていたラフィキ、何も恐れる事なく我が道と哲学で生きています。ここがタカには無かったんでしょうね。心は優しいけれど、やはりトップになれないのは、そういった部分なのかもしれません。
闇堕ちタカの行方は?

更には好きな女(メス?)までもムファサになびいてしまった。ここで完全に闇堕ちのタカ。地味にここ、ポイントです。人間もそうですが愛情不足で育った際、好きな相手に出来る行動に、違いが出てしまうものです。相手を思って行動する、と言う事。守ってあげる事が出来るかどうか。これ世の中の女子、皆が願っている事でしょうね。どうしても愛情不足で育つと、自分に愛情を向けて欲しい訳です。それが承認欲求であったり、嘘をついたり、時には保身に走ったり。キロス達から逃げる際、象の群れから逃げ惑うシーンがあります。いくらライオンでも、象の大群にはかないません。前作『ライオンキング』でムファサがヌーの大群の中で逃げたシーンを彷彿とさせます。途中で出会ったメスライオンのサラビに恋したタカ。この九死に一生の場面でも、また怖気付きます。サラビを抱きしめて庇ったのは、他でもないムファサなのです。はぁ、男(オス)として残念過ぎます。
そういえば、これミュージカル映画でしたよね??
ご先祖様たちは皆お前の中に生き続けてるよ、というサークルオブライフにはいつ何時も感動するもの。でも、それは前作の曲。今回も何曲も流れましたが、終わってみれば、ヴィラン役キロスが歌った『バイバイ』が耳には残るが、インパクトは薄い。ちなみに、前作は言わずと知れたエルトン・ジョンが作曲しており、より大衆受けするサウンドだった。今回は一般受けというよりも、ミュージカルを普段から観ている【玄人受け】しそうな楽曲が多かった。私も何度も聴いていくと、良さがジワる気もしている。その理由は、作曲がリン=マニュエル・ミランダだからだ。彼自身もミュージカル俳優であり、劇作家であり、歌手だ。彼が主演した『ハミルトン』が大好き。Disney映画では、他にも『モアナと伝説の海』なども手掛けている。

ラフィキが諭す、重要な事は【何者か】ではなく【何者になるか】というメッセージ。とても胸に残ります。タテガミの一本一本もリアルな、超実写!吹替、字幕どちらも豪華キャストですので、スクリーンでお楽しみ下さい。

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投稿を表示ラフィキは名言製造メーカーですね(笑)