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私の好きな映画

cine-ma
2024/12/02 13:31

2024年に観た映画(49) 「最後の乗客」

「あれから11年」
あ・・・そういう事か。

駅前で客待ちをしていたタクシー運転手が仕事仲間から聞かされる、よくある怪談話に端を発するある夜の出来事。極々ありきたりなプロローグで発車する55分の物語は、驚きの展開を見せながら、時計の針を再び慟哭の日に巻き戻す。

堀江監督が奏でる鎮魂歌。
エンタテインメント作品としてちゃんと成立させるだけの仕掛けを用意しつつ、本作の動機付けとなったあの日の出来事にも正面から向き合う。
ただ、「あれから11年」もの長い間、立ち止まっていたかのような印象も。遠藤親子も、浩子とこころ親子も、そして監督も。N.Y.在住との事ですが、もしかしたら監督と(日本の)観客の間にタイムラグが生じているような気もしてしまった。それが結果的に「あの日を忘れない」という普遍的なメッセージを持ち得ているとも言えますが。

あの日の記憶が消えない限り、本作も残り続けるのは間違いありません。

№49
日付:2024/11/23
タイトル:最後の乗客
監督・脚本:堀江貴
劇場名:あつぎのえいがかん kiki スクリーン3
パンフレット:あり(¥880)
評価:5.5

(c)Marmalade Pictures, Inc.
(c)Marmalade Pictures, Inc.
(c)Marmalade Pictures, Inc.
(c)Marmalade Pictures, Inc.
(c)Marmalade Pictures, Inc.
パンフレット(¥880)

<CONTENTS>
・ストーリー
・堀江監督からのメッセージ
・イントロダクション
・キャスト
・プロダクション・ノート1
・対談 堀江監督 × 岩田華怜
・プロダクション・ノート2
・ロケ地マップ
・クレジット

 

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1 件の返信 (新着順)
椿五十郎 バッジ画像
2024/12/03 18:09

本作、素敵な作品でした!
事前情報で展開を読めているつもりでいながら、想像と違う方向へ流れていき、それがきちんとエンタメとして成り立たせつつ、あの日の鎮魂としてのメッセージもきちんと提供されていて
1時間弱なので、私も4回見ました。そのたびに涙してしまうオッサンでありました(笑)
自分も本作のコラムを書こうと思っているのですが、文才なくまとまらないうちに、的確なレビューを拝読し、なんだか書くのが恥ずかしくなってしまいました


cine-ma
2024/12/09 07:22

コメントありがとうございます!
私はギリギリセーフで観賞出来ましたが、もっともっとロングランされていてもよい作品のような気がしますね!