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Yuji Abe
2025/03/16 20:08

今の時代の幸せさを気付かせてくれる不思議な作品『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』

今では考えられないような理不尽なルールや、
大人たちの都合に翻弄され、
苦しみの果てにモノノ怪となった者たちの物語。
壮絶な時代の中で、
必死に自分や家族を守ろうとする
登場人物たちの姿に、
"今の幸せ"に気づかされました。
もし自分がこの時代に生まれていたら、
どう生きていただろう
——そう考えるだけでも、背筋がゾッとします。

 

そして、"薬売り"の存在感。
誰の影響も受けず、
ただ己の力と信念だけでモノノ怪に立ち向かう姿は、
まさにクール。
彼の意志が、
周囲を巻き込みながら物語を
動かしていく様子は圧巻でした。
寡黙ながらもすべてを
見通しているような彼の魅力に、
改めて惹かれました。

 

映像美も特筆すべきポイント。
和紙のような独特の質感に、
パステルカラーが映える世界観は、
一見ミスマッチのようでいて、
むしろ物語の暗さを
やわらげる効果を生んでいました。
まるで美術館の中を
さまよっているような感覚になり、
スクリーンに釘付けに。

 

さらに、私が応援している
アイナ・ジ・エンドが楽曲を担当していたのも
最高のポイント。
彼女のハスキーボイスが、
作品の持つ切なさと見事にシンクロし、
気づけば心まで映画に同調していました。

 

時代劇の奥深さを
味わいたい方におすすめの一本です!

 

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