ザ・コア
ザ・コア
2003年 アメリカ 劇場公開:2003年6月7日
スタッフ 監督:ジョン・アミエル、脚本:クーパー・レイン、ジョン・ロジャース
製作:クーパー・レイン、デイヴィッド・フォスター、ショーン・ベイリー
キャスト アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク、デルロイ・リンドー、
スタンリー・トゥッチ、DJクオールズ ほか
オーストラリアやイギリス、日本での動物の異常行動を皮切りに、ボストンでのペースメーカーを使用する32名の突然死、スペースシャトル(エンデバー)の電子機器異常、さらにスーパーストームなどが発生し、世界各国で地上は大混乱に陥る。これらの原因は地球の核(コア)の回転が停止したためで、調査を行ったシカゴ大学教授ジョシュ・キーズ(アーロン・エッカート)は磁場を失った地球が、何の遮断もなくなった太陽光線をまともに受け、そのままなら1年後には地球が滅亡すると結論付けた。ジョシュは地球の中心で核爆発を行い、コアの回転を人為的に再生させるという作戦を立案し、その作戦を実行に移す計画として、アメリカ国防総省「ペンタゴン」へ世界中から各分野のスペシャリストが招集された。
自らを含めて6人から成るチームを編成したジョシュは、地下潜行のために開発された特殊車両「バージル」で地下2,000マイル(約3,200km)へ潜行する準備に取りかかる。「バージル」はエドワード博士が20年の歳月をかけて完成させた地中探査艇である。先端部分に超音波ドリルを搭載し、これによって岩石を砕きながら船体は猛スピードで地中へ潜行する。

「ザ・コア」は決して大ヒットして人々の記憶に残ったわけでもなく、SF映画として特別優れているわけでもありません。もともと、地中を掘り進んで行って地球のコアを目指すなんて荒唐無稽な話です。それでも、見所は人類に一番身近でありながら遠い存在である地球内部をどのように映像化しているかである。ジョン・アミエル監督は、このリスクに立ち向かった時の気持ちをこう語っている「正直、怖かった参考に出来るものは何もなく、全て一から創造するしかなかった。あらゆる科学的なデータを集め、そこから想像力を膨らませていった」と・・・。専門家の意見や有名工房から集められたシーンや映像を各スタッフが想像力や映像技術を駆使して作り上げた大変よく出来た作品だと思う。