『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』感想 ※ネタバレあり
公開初日にグラディエーターⅡを見てきましたが、最っっっ高でした!!
個人的に前作の正統続編って感じで、マキシマスに対するリスペクトも非常に感じられました。
まず映像がめちゃくちゃ綺麗なので壮大なローマの様子に圧倒されました。ハンノたちが闘技場を見て本当に人間の作ったものなのか…と驚くところは、私も一緒になって驚きました。
また、なんと言ってもそれぞれの登場人物のキャラが濃くてストーリーも面白いです。ハンノ(ルシアス)や将軍アカシウスはカリスマ性があってかっこいいし、カラカラ帝とゲタ帝はthe暴君って感じでヤバさが際立っていました。マクリヌスの狡猾さをもって下剋上していく様子もハラハラしながら見ることができました。
印象に残った点がいくつかあります。
最初ハンノたちが暮らす所へローマ軍が攻め込んできて敗北した時、ローマ軍が遺体を焼くところで残された人々が泣き叫ぶところがあります。火葬が主となっている日本ではあまり信仰されていないことですが、古代ヨーロッパではキリスト教でもそれ以前の宗教(おそらくこの古代ローマではギリシア神話)でも甦りの信仰というものが存在していました。生き返るためには体の一部が残っていなければいけないということが信じられていたために火葬は異教徒にするものとされ土葬が主となっていたそうです。アカシウスは人格者で横暴な双子皇帝に反旗を翻すほどの人でありましたが、それ以前にこのような綺麗事だけでないことも行なっていたからローマの将軍なんだよな…と感じました。
2つ目の印象に残ったところはカラカラ&ゲタのコンビです。グラディエーターは1も2もフィクションではありますが、実際にいた人物も登場し、史実をなぞっているところがあります。大学入試で世界史選択だったはずなんですが、この二人についての知識がほぼ残っていませんでした…(笑)。カラカラ帝に関してはカラカラ浴場の印象しかなかったのであまりのヤバさにびっくりでした!ゲタの方も大概だったのですが、カラカラの暴虐ぶりで若干かすんでいましたね…。前作の「グラディエーター」ではホアキン・フェニックス演じるコモドゥスが自分の前に再び現れたマキシマスを殺そうと様々な策を巡らしますが、市民に人気のマキシマスを不当に殺せば皇帝に対する不信感が増すことを理解し、闘技場で周りがみんな生かせと言ったら感情のままに👎するのではなく👍しました。一方でゲタは市民の声など聞かずにアカシウスを殺し、その結果暴動が起こります。それを見て、コモドゥスって一応賢帝であるマルクス・アウレリウス・アントニヌスの息子であったし権力や父親や姉に対する執着心がすごかっただけで頭は良かったのだと改めて感じました。ゲタ帝もカラカラ帝もコモドゥスやマクリヌスに比べて頭があまり良くなかったからあのような結果になってしょうがなかったと思います。カラカラはペットのお猿と戯れているところだけ可愛かったです🎶
3つ目に印象に残ったところはやっぱりルシアスが戦いの前にグラディエーターたちの前で喋るところです。剣を振り上げて「力と名誉を」なんてかっこよさでドキドキでした!「名誉ある死を!」と言われていた人たちに向かって「死は我らに近づかない」って言うの、彼らの人生が変わる瞬間を見れている感じがして興奮しました。屈強な男たちが多くいると暑苦しさを感じさせがちですが、それだけではなくカリスマ性というか、どことなく高貴さを感じさせるルシアスが素晴らしかったです。また、その前夜にルシアスがラヴィに指輪を託して自らの名前を伝えた時のラヴィの表情も最高でしたね。
まだまだ素晴らしいシーンも多くあり、あまりにもかっこいいグラディエーターたちを見たくて公開初日もその次の日も見に行ってきました。見終わってからもしばらく古代ローマの世界に浸っていました。今作は前作の登場人物に対するリスペクトも感じられる作品だったと思います。パンフレットの販売がないことが残念です…。また公開終了前に何回か見に行こうと思います!
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投稿を表示パンフレットの発売がないこと、みんな嘆いていますね。。。特に名作系にはあって欲しいものです。。。こうやって記事にお声を出してくれることも大切だと思います♪
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