カッツ
2025/12/30 08:36
特捜部Q 知りすぎたマルコ
「特捜部Q」シリーズの映画化第5作。本作では主役カールの俳優が交代しており、冒頭は「DVDを借り間違えたのでは」と戸惑ったほどだった。しかし、物語が進むにつれ、俳優が変わっても“特捜部Qらしさ”は健在で、シリーズ特有の重厚な雰囲気と緊張感にすぐ引き込まれた。
物語は、逮捕直前の犯人に自殺されてしまったことで休養を命じられたカールが、早々に現場へ復帰するところから始まる。カールとアサドが調査していたのは、小児性愛の疑いがかけられた公務員スタークの失踪事件。そんな中、デンマーク国境警察がスタークのパスポートを所持していた少年マルコを拘束したとの連絡が入る。
カールたちは急行するが、マルコは何も語ろうとせず、事件の核心に触れさせまいとするかのように沈黙を貫く。その“語らない少年”の存在が物語に不穏な影を落とし、特捜部Qの捜査は次第に複雑な闇へと踏み込んでいく。
俳優交代の違和感を超えて、シリーズの魅力である社会問題への鋭い視線と、過去の傷を抱えた人々の物語がしっかりと描かれており、今回も見応えのある一作だった。
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