DISCASレビュー

カッツ
2025/10/10 14:19

アポカリプト

メル・ギブソン監督による『アポカリプト』は、白人が一切登場せず、物語の中心となるのはマヤ文明の原住民のみ。出演者もほとんどが素人のように見え、最初は「これで映画として成り立つのか?」と半信半疑でしたが、予想を裏切るほどリアルで引き込まれる作品でした。

言語も英語ではなく、現地の言葉が使われていて、その点も非常にリアル。異文化の空気を肌で感じるような臨場感があります。

物語の前半では、原住民たちが穏やかに暮らす様子が描かれますが、突如として大きな部族が村を襲撃。このシーンはかなり残酷で、思わず目を背けたくなるほどの衝撃があります。捕らえられた村人たちは都会へ連れて行かれ、干ばつを鎮めるための生け贄として捧げられそうになりますが、そこからの脱走劇がスリリングで目が離せません。

そして何より驚いたのは、『アポカリプト2』が今年完成したというニュース。ぜひ早く日本でも公開してほしいです。前作を超える迫力と深みを期待しています。

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