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【ブルーピリオド】実写映画として100点の理由を熱弁

初日の朝「ブルーピリオド」を観た。

実写映画化されると知った時から楽しみであり、怖くもあった。

そう簡単に漫画を再現できないからだ。

 

しかし、100点。泣いた。それを知らない人にも手短に熱弁します!

 

公式HP

突然、美術に目覚めた青年が芸大を目指す受験漫画(受験編までが今回の映画)

これは触れる人すべてに繋がる「努力」と「自分の好き」を知り

その「作用と反作用」がリアルに描かれる漫画であり、

漫画大賞2020を受賞している。

アニメ化され、舞台化もされている。

 

さぁ、なにが100点かというと

キャストの再現度はさることながら、

編集が良い。ボリュームのある作品なので泣く泣くカットのシーンが多いはず。

それを大胆に絞ったことで実写映画だけにできる、間が表現されている。

 

これがアニメだと持たない。

エヴァンガリオンくらい「文字を使う」「雨を使う、踏み切りを使う」など

よっぽど特殊な効果を使わない限り情報が少なくなりすぎるのだ。

 

笑えるくらい似ている「江口のり子」さんの講師の先生(大場)も良いし、

「桜田ひより」さんの森先輩も可愛く昇華。

 

「中島セナ」さん(姉が優等生なマキ)も、良く探してきたな(;^ω^)というくらいにピッタリ。

 

そしてもっとも難しい役。

「高橋文哉(たかはし ふみや)」さんが女装する男子(ユカ)を演じている。

なんとこの人、仮面ライダーゼロワンの主役だ。

完璧な女装(うーん女装という言葉が正しいのかは置いておこう)

お、おぉ、キャストが本当に素晴らしい。

 

「好きだけが僕を守ってくれるんじゃないのかよ」と苦悩する彼が抱える現実。

 

 

ここから少しだけネタバレ。

 

「君はいつでも冷静だ。でも、君が正しい場所からしかものが言えないなら

君と話すことなんてひとつもないよ」

とリアリティのある言葉が心に刺さる。

 

そこからラストシーンに向けて

 

好きを見つけ、努力を武器にした主人公「八虎(やとら)」が

受験の末にみた結果とは・・・・。

 

ただの青春じゃない。

人間の本質、「美」というものが世界のあり様を変えるさまが描かれる作品である。

 

良い意味で映画の限界を知っている人が作っているので

めちゃくちゃエピソードは端折られる

 

それが良かった。

勇気を持ったフォーカスの仕方。

 

サブキャラのエピソードは配信などでやっても良いと思う。

こうして映画を作っていかないと毎回、原作をただ再現するだけの実写化で失敗するだろう。

 

つまりこの映画は実写化を大成功させている。

 

僕はこの原作漫画を読んでいて

おぉ、文学人として負けた!と思う表現があったのだけれど、

映画ではカットされていたので、それを紹介すると

 

海を見て、どう思うか?

私は「癒される、落ち着く」というのに対し、

 

八虎が、、、怖い

「全部がなかったことにされてしまうような気がして・・・」と

応える。

 

それが今までの努力のことなのか、大海の中の一つの悩みや命だ、ということなのか、

とにかく素晴らしすぎる言葉なのだ。

 

これが受け売りや大衆のイメージではなく、自分が感じたイメージを発信する

人間の表現だ。

 

「ブルーピリオド」にはそれがある。

 

努力を「描いた枚数」で表現する熱量、

は全ての人に刺さる。

 僕たちは自分の好き、を何枚重ねただろうか?

 

 YouTubeでも熱弁してます⇩ダメ沢直樹でした。

 ーーーーーーーーーー

#映画好きと繋がりたい #Discoverus

 でした!!

  

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2 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2024/09/07 22:35

 さっちゃんです。イベントのときは楽しませていただきました。ありがとうございます。
 本作については先にYouTubeを拝見しました。私も原作を読んでおりますので熱い記事に是非、観たいという気持ちになりました。
 原作をなぞるのではなく映画としての表現に合わせて適切に捨象することは映画としての出来具合につながるものです。これは小説から映画への例ですがフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」をリドリー・スコットが映画『ブレイド・ランナー』にしたときにディックの特徴である現実がゆらぐ感覚というのを脚本から外しております。それが逆に人間とは何かというディックの持つ大きなテーマを活かしていると感じました。
 映画がどの時点までの話なのか分かりませんが、原作の長さや、いまだ続いていることから続編もあるのでしょうか。今、Discover Usで話題になっている『侍タイムスリッパー』ともども現在、もっとも興味がある映画です。


興味深いですねー!ありがとうございます( ̄▽ ̄)
Discover us話題作気になりますねー、置いてけぼりのホリデイも、そろそろじゃあないかな。みんなが推してるチャレンジャーズもとにかく観る暇がなくて押し出されている感じです。明るく楽しく激しくやっていきましょうヾ(゚д゚ll)

かこ
2024/08/10 08:17

芸大美大を目指すことって、本当に描くことが「好き」じゃないとできないし、「好き」が自分のお守りだったとしても揺らぐことがあります😭✨この映画、我が家にはブッ刺さりそうな内容!観たら油絵で使う"白"が夢に出てきそう😅💸


僕コンビニで働いてる時隣に美大を目指す予備校があったんですが、全員身体汚しながら打ち込んでるんですよ。ブルーピリオド読んだ?!ってずっと思ってました(^◇^;)
大変ですよねー、受験絵画を押し付けられてもそれぞれが正解であり、自分の世界を作るのが人生なので。かこさん、その道わかるのですねヾ(゚д゚ll)

かこ
2024/08/10 10:13

娘が美術の道にすすんで、予備校の皆さんと同様、作業着の元の色がわからなくなるくらい、水彩、油彩、友だちの落書きで埋め尽くされていました😄あれは本当に正解がないんですよね!娘もよく泣いてました😭でも今は違う仕事に就てます、なぜか😂すごくいい思い出です♪♪♪