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Yuji Abe
2025/10/22 19:33

『おーい、応為』- 親子で、ライバル。自分を貫く“プロの生き様”が羨ましい。

親子であり、同時にライバル。 そんな関係性を、あなたは「羨ましい」と感じたことがありますか?

映画『おーい、応為』は、日本を代表する絵師・葛飾北斎と、その娘・応為という二人の天才が織りなす、強烈な親子のあり方を見せつける作品でした。

 

あらすじは、舞台は江戸の町。出戻りの娘・応為(葛飾応為)は、偉大な父・北斎のもとで、ただひたすら自分のやりたいこと=絵を描くことだけを追求する。世間の常識など我関せず、わがまま放題に生きる二人の姿を描く。

 

わがままな二人が放つ、不思議な「信頼関係」

 

この映画で描かれるのは、まさに「わがまま放題」な父と娘です。 しかし、自分たちのやりたいように振る舞う二人の姿からは、不思議とお互いへの強固な「信頼関係」が感じられました。言葉にしなくても「お互いは分かり合っている」という、その独特の雰囲気に、観ているこちらもいつの間にか飲み込まれてしまいます。

 

「自分のために描く」という、曲げない信念

 

そして、この映画の最大の魅力は、二人の揺るぎない「プロ意識」です。 「自分のために絵を描く」 その信念を、何があっても曲げない。その姿は、どこか中途半端に生きていると感じてしまう私にとって、あまりにも眩しく、新鮮で、そして心から「羨ましい」と感じられました。

 

プロの生き様に触れたい、すべての人へ

 

これは、ただの伝記映画ではありません。 自分の仕事や生き方に迷いがある人、何かに中途半端になっていると感じる人が観たら、きっと心に火がつくはずです。「プロフェッショナル」の生き様とは何か。その答えの一つに触れたい方に、心からお勧めしたい映画です。

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