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2025/09/15 10:13

アトランティス7つの海底都市

アトランティス/7つの海底都市

 1978年 イギリス 劇場公開:1979年2月3日

スタッフ 監督:ケヴィン・コナー 脚本:ブライアン・ヘイルズ 製作:ジョン・ダーク 

     音楽:マイク・ヴィッカーズ 撮影:アラン・ヒューム 編集:ビル・ブランデン

キャスト ダグ・マクルーア、ピーター・ギルモア、シェーン・リマー、リー・ブロディ、マイケル・

     ゴザード、ドナルド・ビセット、シド・チャリシー、デリー・パワー、ハル・ガリーリ、

     ダニエル・マッセイ、ジョン・ラッツェンバーガー、ロバート・ブラウン、アシュレイ・

     ナイト ほか

19世紀の終り。南大西洋のバーミューダ海域近くに一艘の船が漂っていた。アトキン教授(ドナルド・ビセット)とその息子のチャールズ(ピーター・ギルモア)がアトランティスの謎を探るべく、ベル号という釣鐘型の潜水艇を積み込んで探検に来ていたのだ。チャールズの大学時代の友であり、その潜水艦の設計者であるグレッグ(ダク・マックルアー)が操縦するベル号がチャールズと共に海に潜って行った時、巨大なタートル・スネークに襲われるが辛うじて撃退した。さらに潜航を続け、岩陰に黄金像を発見したアトキン教授が喜び勇んで母船“テキサス・ローズ号”にもとるが、黄金に目のくらんだ乗組員の一人が教授を撃ち、さらに船長ダニエルス(シェーン・ライマー)をも亡き者にしようとした。その時、突然、巨大なタコに襲われ、一行は砂浜にうちあげられた。気がつくと、そこにはこの世の者とは思えぬ男アトミール(マイケル・ゴザード)と半魚人が姿を見せていた。

遥かな過去に火星から飛来した小惑星が大西洋に沈み、アトランティスはその小惑星内部に存在する火星人の都市で、恐竜はほとんど出てこず、全てオリジナルの怪獣である。怪獣は小惑星に住んでいた小動物が地球に飛来した際に巨大化したという設定になっている。登場怪獣も「タートルスネーク」「巨大タコモンスター」「ヤスデ怪獣モグダン」「フジツボ怪獣ザルグ」「改造エラ人間」と飽きさせない。特に、中盤の「フジツボ怪獣ザルグ」が砲撃の中をのしのし歩く映像は日本特撮ファン好みでは。「潜水球ベル号」もコップを逆さまにして水に沈めれば、中には水が入ってこないという「なるほど」と言いたくなるようなアイデアの潜水艇だったが、底に開いた穴から首長竜みたいなのがひょっこりと顔を出したときは笑えた。「タイムマシン・ヘルメット」に至っては見た目は兜で、両目の部分はゴーグルになり、そこに直接映像を映し出し、被った者に見せる。単に視覚のみならず、頭の中に直接イメージを映し出しているらしい。材質は出ました水晶および特殊金属オリハルコンで作られていて、昨今で言えばVR装置に近いと思われる。70年代の映画なのでチープなのは仕方ありませんが、「次はどんな怪獣が襲ってくるんだろう?」と、ワクワク出来る夢の映画です。

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