新生活にエールを!勇気づけられる映画10選
新年度が始まって、早ひと月が立とうとしてます。
春は誰しも、新しい物事に触れることの多い時期、期待と不安が入り混じる“新生活”のスタートはちょっと特別。そんな時にぴったりなのが、前向きな気持ちをくれる映画たち。
少し疲れたときに観れば、「よし、もうちょいがんばってみようかな」と思えるきっかけにも。今回は、そんな風に背中を優しく押してくれそうな作品、ご紹介したいと思います。
マイ・インターン
監督:ナンシー・マイヤーズ/2015年/121分/アメリカ


ロバート・デニーロ演じるシニア男性が、妻との離別を機に再就職。ファッション業界で成功した女性社長の会社に勤めることになる物語。アン・ハサウェイが、公私ともに充実して大忙しの社長を演じています。
デニーロが実に渋いんですよね。周囲に対して、さりげなく助けたり、さらっと金言を授けたりする。しかも押しつけがましくないんで清々しいです。理想的なメンター像だと思えました。
この春、転職して新たな環境でがんばる方にも、参考になるかもなんでオススメしたい一本です

リトル・ミス・サンシャイン
監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス/2006年/104分/アメリカ


オンボロなバスに乗って、末っ子娘のミスコンテスト会場を目指し、あんまり仲よろしくないデコボコ家族が織りなすロードムービー。道中様々なトラブルに見舞われながら、それを乗り越えるたびに少しずつお互いを分かり合っていく様子が心温まります。
娘ちゃんが、コンテストへの不安が溢れてしまった時に、それを励ますおじいちゃんの言葉がとても沁みます。
自分の居場所がわからなかったり、緊張を感じやすくて自信が出ないという方にとっても、この物語は勇気をくれること間違いなしかと思います。

おと・な・り
監督:熊澤尚人/119分/日本


アパートで隣同士ながら会ったこともない男女2人が、お互いの生活音にふと癒され、いつの間にか惹かれあっていた…という、ロマンチックな、大人にも沁みる空想ラブストーリー。まあ隣の音がだだ漏れなら普通は炎上案件だから完全におとぎ話だけど😂
岡田准一演じるカメラマンと、麻生久美子演じる花屋店員がそれぞれ、夢を追いつつ、壁にぶつかり、悩みながら暮らす様子が描かれます。アラサー世代の等身大の演技に共感ができます。
部屋のインテリアが良い味を出しているのも魅力的で、新生活の部屋作りの参考にしたくなるかも。
自分はこの映画に感化されて、独身のときにコーヒーミルを買わされてしまいました…🫣

ドリーム
監督:セオドア・メルフィ/2016年/126分/アメリカ


NASAのロケット開発に携わった女性達の知られざる物語。才気溢れる彼女達が性別や、人種の差別という抑圧を、実力で跳ね除けていく姿は眩すぎでした。
主要キャストの3人は圧巻の演技でした。
1人は天才的な数学力、1人は圧倒的な交渉力、1人は仲間想いな統率力で、キャリアを切り拓いていく様が爽快です。そんな彼女達にも触発されながら、NASAでの大きなプロジェクトの成功に向かってチームが段々と一致団結していく姿がとても感動的でした。部署異動してがんばっている方の、良いお手本になるかもです。原題のHidden figures(隠された人物たち)の方がストーリーに合っててめちゃ良いのになー

幸せへのキセキ
監督:キャメロン・クロウ/2011年/124分/アメリカ


妻と離別して傷心の、マット・デイモン演じるシングルファザーが、気難しい年頃な息子と、まだあどけなく可愛い娘ちゃんと、引越しで心機一転を図ります。ですが、希望した物件はなんと、閉鎖した動物園付きの戸建住宅でびっくり。娘ちゃんはノリノリですが、反抗期気味な息子はもちろん不機嫌。飼育員をかき集めて、なんとか動物園事業を再開させようと奮闘するヒューマンドラマ。
主人公が語りかける、勇気を出すことの大事さを説く台詞、心に染みる名言だと思います。
自分で起業したって方だったり、新しい職種にチャレンジしている…なんて方にもオススメかも

ちひろさん
監督/今泉力哉/2023年/131分/日本


焼津の港町を舞台に、弁当屋勤めのちひろさんと、町でぼっちになってる人々とが織りなす群像劇。開始5分で有村架純演じるちひろさんの可愛さ、魔力に引き込まれました。
ちひろさんが、ノラネコとじゃれあう画の威力が強すぎ🐈
港町は、どこか寂れているものの、ゆったりとした時間が流れ、海辺も心地が良い。そんな町でも切に寂しさを抱えた人達がいて、ノラネコのように、ちひろさんに引き寄せられていきます。彼女は飄々としているわりに、人懐っこさがあり、ふところに入り込む能力が抜群に高い。悠々自適なちひろさんに影響されて、みんな少しずつ自分らしさを見つけていく様子が清々しい。
遠い地方へ転勤になった方の新生活を応援してくれそうな内容かと思いました。こんな友達ができたら楽しく過ごせそうです。

フランシス・ハ
監督:グレタ・ガーウィグ/2012年/86分/アメリカ


ダンサーを目指す20代中ごろを迎えた女性の日常を、モノクロ映像で、ペーソス交えてコミカルに描く。社会人になって都会へ出た女子感が巧く出てると思いました。不都合も不運も合ったりしたけど、やり過ごしていく感じがしなやかでした。所々で、フランシスのお茶目さやらこどもっぽさが、直接的にもメタ的にも表されるのが可笑しかったです。形は変われど、好きな物事に関われる仕事ってのは幸せだよなっと感じました。
ラストの、あの、折りたたんで、こうして…まあこれでいいや!って感じが、その人物らしさが溢れてて面白い着地を見せてくれました。うだつの上がらない日々を送っているなぁと思う若い方に、ビビッとくる一本かもしれません。

バーナデット ママは行方不明
監督:リチャード・リンクレイター/2019年/108分/アメリカ


家族3人の関係性がエモかったです。
主人公=母親が抱えた、自分のキャリアや家族との付き合い方などが主題の映画ではありますが、3人それぞれが変化と向き合って心をほどいていく様子が爽やかに描かれます。
ケイト・ブランシェットは流石です。建築家として名を馳せた過去は、ほんとに居そうな雰囲気だったし美しさ健在で、華があります。台詞回しや動きで見せる演技が良かった。夫役ビリー・クラダップ、渋みが増してる。いい夫いい父親であろうとするけど気持ちすれ違ってしまう様子が等身大な父親像って感じで良かったです。娘役のエマ・ネルソンは感情がストレートに伝わる好演。思いやりのある素敵な女の子でした。母娘で盛り上がって楽しそうな車中シーンは、多幸感いっぱいで思わず頬が緩みました。
母がどんな仕事を成してきたかを、劇中のドキュメンタリー番組を入れ子構造で使って見せる演出が新鮮でした。
新たな目標を見つけたい方にオススメしたい一本。シンディ・ローパーの歌の余韻もすごく好みでした。

舟を編む
監督:石井裕也/2013年/133分/日本


出版社の辞書編集部というニッチな職業のテーマに好奇心をくすぐられたし、主人公を取り巻く人達とのドラマにも心温まりました。
根気のいる細かい作業でも、控え目な演出でも、仕事に打ち込む人々が魅力的に映ります。時間の経過の描写も想像の余地があって良い。
そして、とにかく主要キャスト陣の演技がほんと良かった。松田龍平演じる馬締は、役にハマりすぎていました。絵に描いたようなナードな文系男子。彼の雰囲気であるから成り立つ、シュッとした人物像が魅力的でした。
オダギリジョーも良い先輩役でした。軟派なキャラだけど面倒見が良くて素敵でした。
それと、宮崎あおいが可憐で尊かった…
彼女は板前の仕事をしていて、料理以外の事にはほとんど見向きもしないほど熱心に仕事をする姿がすてきでした。あまり飾り気のないファッションだけどなんでこんなに可愛いのか。
若かりし黒木華とか、宇野祥平とかもキャラに似合ってて良い配役でした。
じっくりと腰を据えて、仕事をするような職業に興味のある方にオススメできる一本です。
横道世之介
監督:沖田修一/2012年/160分/日本


平凡で少し可笑しい、屈託がなく気のいい愛されキャラ、横道世之介の青春回想録。彼の周りに集まってくるのは、なんだかちょこっとだけ常識からズレてるような人達で、世之介とのやり取りは、どこかとぼけていて、なんとも愛おしい時間が流れています。友人とダベったり、バイトしたり、サークルしたり、恋したり、他愛ないけど世之介といるとなんか面白い。彼を懐かしむ人達がみんな笑顔なのが素敵でした。沖田修一監督が作り出す長回しカットのテンポ感や、シュールで面白い切り取り方が秀逸でした。大学入学のために上京するシーンから始まるので、今のシーズンに気分もハマりやすい作品だと感じました。
個人的にはめちゃくちゃツボを推してきた作品でした。

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投稿を表示バーナデット私も劇場で観てだいぶ好きな作品でした!考えさられますし、勇気づけられますよね!!
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投稿を表示わたげさんの10選は、ハートフルな印象です✨気になる作品、リストに追加させていただきました☺️
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投稿を表示気になってた作品がてんこ盛りだ!!