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2024/05/21 15:26

【おいしい給食 Road to イカメシ】市原隼人さん・大原優乃さんインタビュー 前篇 / 「第3弾をやる意義をどう見出すか」

「おいしい給食 Road to イカメシ」 5月24日全国公開©2024「おいしい給食」製作委員会

Summary

2023年10月期にシリーズ第3弾ドラマ『おいしい給食 season3』が放送され、ドラマseason1~3・劇場用映画2本と作品を重ねるごとに熱烈なファンを増やし続けた話題沸騰中の食ドラが、ついに3作目となる『おいしい給食 Road to イカメシ』が2024年5月24日(金)新宿ピカデリーほか全国公開。函館に舞台を移し、時代も遂に平成に突入する―

season3を二人三脚で乗り越えて、キャパシティを超えて挑んだ市原さんと大原さんにその思いを聞いた。(取材・文 / 中谷 元)



――シーズン1~3、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』と『劇場版 おいしい給食 卒業』を終えて、本作のお話があった時はどのような印象を受けましたか?

市原:約3年前にドラマseason1を創める時には、まさかドラマseason3、そして、劇場版第3弾まで実現するとは夢にも思っていませんでしたので、奇跡だと思いました。お客様から熱望いただき、ここまでやらせていただけたことに感謝しながら、その想いにしっかり答えるべく、綾部監督をはじめスタッフキャスト一同、奮い立っていました。精一杯今できる全てを尽くさなければ、第3弾の存在意義・創る意味というものを見出せないと思っていましたので、覚悟を持ってやらなければならないと思いました。

今回初めて「北海道 函館」という実際の地名が出てきました。今までは、摂氏40°Cを超える撮影現場が主戦場で走り回って動いていたのですが、season3は、冒頭で「私は極端に寒がりだった」というセリフから始まります。これは新たな「おいしい給食」の世界観を見ていただくことができ、面白くなるに決まっている、と思いました。それと同時に、お客様のために「おいしい給食」に必要不可欠な姿も表現することができると思いました。

大原:私はseason3から参加させていただいたので、これまで作品を作られてきたキャスト、スタッフの皆様、そして作品を愛されている皆様におこがましいですが、作品愛が負けないように現場に入ろうと思いました。

「おいしい給食 Road to イカメシ」 5月24日全国公開©2024「おいしい給食」製作委員会

――前作のインタビュー記事を読みました。8~9割カットされているという内容がとても印象的で、体力とパワーが並大抵ではできないと思いました。Season2では10キロ減量をしたとか。本作にあたって、意識したことや取り組んだことがあればお聞かせ下さい。

市原:身体作りという面では、甘利田は動きを表現するために、動けるようにしないといけないので、なるべく身体を絞って挑みます。そして、第3弾をやる意義をどう見出すかを考えた時に、やはり「第3弾は第2弾よりも更に面白かったね」と思っていただくために、変わらず「おいしい給食」になくてはならない必要不可欠なシーンや、皆さまが愛してくださるシチュエーションなどは残しつつ。新たな北海道函館という地で、台本にないものをどこまでプラスして出していけるかというところが勝負だと思っていました。

本当に大きなプレッシャーから逃げずにやりきる、と腹をくくるところまで持っていくのに時間がかかる作品ですので、実は、すぐに台本は読めなかったです。それでも、覚悟をもって現場に入ったら、あとは精一杯やるだけですので、給食のシーンでは息するのも忘れて意識が飛んだりもしました。season1の時から綾部監督に「挑戦させてください。使われなくてもいいので、いろんな表情やいろんな感情を全部出したいんです。挑戦できる現場てあってほしいです」ということをお伝えしていました。それを受けてくださった綾部監督の器にすごく惚れています。この監督だからこの作品が撮ることができるのだと思います。

綾部監督は、子供たちに対しても膝を突き合わせて、同じ目線で”伝えた”ではなく”伝わった”になるまで指導されます。役柄としてではなく、人としてちゃんと向き合っている姿を見て、やっぱりどんな作品でも人が作るものなんだなと改めて実感しました。子供たちが作品愛と役に対する愛情、それらを持ち、自ら現場に行きたくなるような環境づくりも意識していました。

「おいしい給食 Road to イカメシ」 5月24日全国公開©2024「おいしい給食」製作委員会

――先生という立場もあるので、愛されることも大切ですね。

市原:少しでも生徒たちに伝われば嬉しいです。おいしい給食のチームは、部署を飛び越えて、自分たちの役割を飛び越えて、仕事しています。それはなかなか稀なことで、お互いに信頼関係がなければできないことだと思います。season1から培ってきたからこそ、何があっても怖くなく、不安もなく、突き進んでいけると思わせてくれる。「毎日忘れられない日にしてやる」と思いながら奮闘することができたのは、やっぱりこのチームだからだと思います。

「おいしい給食 Road to イカメシ」 5月24日全国公開©2024「おいしい給食」製作委員会

――ありがとうございます。大原さんはseason3を終えて、『おいしい給食 Road to イカメシ』で映画出演となりましたが、意識したことや取り組んだことがあればお聞かせください。

大原:この作品は1980年代のお話なので、ヘアメイクや衣装もその時代に合わせていただいて、所作や話し方などとても気を遣いながら演じさせていただきました。あとは帰国子女の役柄なので、お話をいただいてからすぐに自分で英会話の先生を探して、セリフの発音の練習をしていました。(後篇へ続く)

後篇のインタビューは5月29日(金)公開予定!

               ▼過去作はTSUTAYA DISCASで▼

「おいしい給食 Road to イカメシ」 5月24日全国公開©2024「おいしい給食」製作委員会

 ~STORY~
霊長類最強の給食愛。
給食道を極めんとする者たちの、うまそげバトルロイヤル、いざ開幕!!
1989年、冬。中学教師・甘利田幸男は、北の地に降り立った。隠し持った真の目的はアレを味わう事。だが赴任から一年以上経つもアレが献立に登場する事は無い。相変わらず給食のために学校へ行き、食のライバル粒来ケンと毎日密かにしのぎを削っている。一方、新米教師の比留川愛はそんな甘利田に憧れを抱き、近くにいたいと願っていた。そんな頃、忍川中学が給食完食のモデル校に選定される。忍川町では町長選挙を前にして、政治利用に使われようとしていたのだ!不穏な空気を察知した甘利田は、おいしい給食を守るために立ち上がる!そんな中、アレとの頂上決戦の幕が上がろうとしていた。

『おいしい給食 Road to イカメシ』
2024年5月24日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

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配給:AMGエンタテインメント
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Ⓒ 2024「おいしい給食」製作委員会
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作品概要
市原隼人
大原優乃 田澤泰粋 栄信
石黒賢 いとうまい子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
監督:綾部真弥 企画・脚本:永森裕二 プロデューサー:岩淵規
主題歌:『君の花〜3rd session〜』(AMG MUSIC) 制作プロダクション:メディアンド 企画:AMGエンタテインメント
企画・配給:AMGエンタテインメント 配給協力:REGENTS 製作:「おいしい給食」製作委員会
公式HP:https://oishi-kyushoku3-movie.com/
2024/日本語/5.1ch/ドルビーデジタル/111分/Ⓒ2024「おいしい給食」製作委員会

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3 件の返信 (新着順)
じゅーん バッジ画像
2024/05/23 21:38

この前、市原隼人さんご本人を間近で見てお話も聞いたので、このインタビューもとても市原さんらしく、なんだかグッときて泣けました(謎)チャレンジングな作品だとは思ってましたが、現場がそこまで色々とチャレンジして行われてるとは知らず、凄く良いインタビューですねぇ。きっと引き出すのが上手いんですね。誰でしょう?このインタビュアーは笑


はじめ バッジ画像
2024/05/24 11:15

舞台挨拶でも、あのままの熱意と真っすぐさなんだろうなと想像がつきますね✨お話したそのままの声をここにアウトプットさせてもらっておりますので♪こういうお話を聞くと、さらに映画への没入感が変わってきますよね。今後も増やしていきたいと思っています!それにしても、良いインタビューですよね~。頭が回る天才肌の方なんですかね?神野ゴウさんですかねwww

yumi
2024/05/22 16:00

まずお2人にインタビュー出来たことが羨ましくてしょうがないです!市原隼人さんは本当に熱い方で、お客様の事を常に第一に考えているとても素晴らしい方なのがわかりますね✨舞台挨拶でもそれがすごく感じられる場面がたくさんありました。実は前回の劇場版でも舞台挨拶に行かせてもらっているので、今回も参加出来て感動でした!大原さんはこのドラマで初めて知った方なのですが、普段はまったく違う外見なので印象が違って見えます!インタビューの後編も楽しみにしてますね☺️


はじめ バッジ画像
2024/05/23 15:30

ゆみさん、ありがとうございます😊実は初取材がこのお2人でして。緊張バクバクでしたが、とても温かく受け入れて下さいました♪すごー!!前回から舞台挨拶行ってたんですね😳明日から公開なので、僕らが宣伝活動しないとですね🤣

ツヨ
2024/05/22 09:07

市原隼人君のこの作品にかける想いが凄く伝わりましたし 現場の方の意思疎通がちゃんと成り立ったからこの素晴らしい作品が出来たんだとも。願わくば自分の地元にも甘利田先生が転勤してきて欲しい。そしてドラマ化映画化に期待したいですね✨


はじめ バッジ画像
2024/05/22 11:06

ツヨさん、この文章から感じ取れる通り、本当に熱くまっすぐな方でした。大原さんとのコンビ、良い意味で補填し合っている気がしました!実は後篇にそれに近いようなインタビューをさせて頂きました✨ツヨさんも劇場で鑑賞後、感想楽しみにしています!