夢追う女優たちの喜劇から悲劇を描く「ステージドア」
成功を手に入れることが出来るのはごく僅か。叶わぬ努力、理不尽な仕打ち、綺麗とは言えない女優人生の裏側を描くステージドア(原題:Stage Door)


1936年にブロードウェイで初演された舞台の映画化だそう。
字幕を読むのが忙しいほど、よく喋る彼女たち。皮肉交じりの会話が毒々しい…。
これはガチの罵り合いなのか…ジョークなのか…豆腐メンタルの私には区別がつかない(笑)けど、こういう業界ではこのくらいの鋼のメンタルがないと生きていけないんでしょう。
自分をどう魅せれば上の人間に気に入ってもらいチャンスを掴めるのかを日々模索している彼女たちの日常…そんなステージドアの魅力を今回は伝えていこうと思います。
🎬簡単なあらすじ
女優になることを夢見る者が共同生活を送っている寮に、資産家の娘である新人のテリー(キャサリン・ヘプバーン)がやってくる。
上品な振る舞いが浮いてしまい少々浮いている存在…そんなテリーのルームメイトは一番の皮肉屋ジーン(ジンジャー・ロジャース)
ある日、ダンスの練習をしているジーンの元へプロデューサーのアンソニー・パウエル(アドロフ・マンジュー)がやってきます。
幸運なことにジーンはクラブへの出演が決まりパートナーのアニー(アン・ミラー)と
共に踊りを披露して女優への道に一歩近づく。
しかし、思うようにいかないメンバーがいるのも事実。ケイ・ハミルトン(アンドレア・リーズ)は一度女優の仕事で成功を収めていたにも関わらず、今は仕事がゼロの状態。パウエルのいる事務所に面接へ行くもののドタキャン…!ショックを受けその場で倒れ込んでしまいます。ここから彼女たちの女優人生はどのような形で幕を閉じるのか…?
🎬 完
もちろん努力も大事だけど力を持つものに好かれたもの勝ち。これが現実なんでしょうね。女優は芝居をするのが仕事だから気に入られるための演技をしてチャンスをもらう…なんて残酷です。どこかのタイミングで必ず夢に近づく階段を用意してもらえるからいつ差し出さられても困らぬよう練習に励む。仲間でもありライバルなのでみんな何を考えてるかはわからないですよね。
懸命に努力を重ねている最中お偉いさんに媚びを売って仕事ゲットに成功している子もいるかもしれない。 理不尽だけど、厳しい世界では当たり前の仕打ちなんだと思うと複雑な心境になります。後半に連れてダークな描写も増えてくるのでまさに喜劇から悲劇だなと。女優の卵である彼女たちの生き様が気になる方はぜひご覧ください🫣
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投稿を表示現代では『ベルファスト』や『フランシス・ハ』、往年ではチャップリンやオードリーヘップバーン作品など、白黒映画は個人的にすごく好きです✨
ストーリーとしてはあまり複雑化せず、でも斬新な展開?!みたいなところが魅力的だなぁ~と思っています♪
『ステージドア』チェックしてみます♪