DISCASレビュー

「ロッキー4」（1985）は、シルベスター・スタローン監督・主演による「ロッキー」シリーズ第4作。冷戦時代を背景に、チャンピオンのロッキー・バルボア（スタローン）が、ソ連の超人ボクサー、イワン・ドラゴ（ドルフ・ラングレン）に親友アポロ・クリード（カール・ウェザース）をリングで失い、復讐と平和のためにモスクワで戦う。ドラゴの圧倒的な強さとロッキーの不屈の精神が激突し、ビンス・ディコーラのシンセ音楽と「Sweetest Victory」が盛り上げる。試合シーンは迫力満点だが、ストーリーは単純で政治的メッセージが強い。80年代のハリウッドらしい派手さとロッキーの人間ドラマが融合した、シリーズ屈指の人気作。