DISCASレビュー

k.a
2025/05/04 07:21

ガメラ2 レギオン襲来

北海道に隕石落ちたと思ったら、宇宙から来たヤバい虫軍団「レギオン」が札幌をぶっ壊し始めやがる!そこにガメラ、回転ジェット全開で参上!こいつの覚悟、マジで半端ねえ。レギオンのキモい群れとデカい草体のコンボがガチ脅威で、自衛隊のF-15や戦車もガッツリ動くリアルさが痺れるぜ。特撮はCGなしのミニチュアと着ぐるみで、爆発の木っ端微塵感が今見ても鳥肌モノ! 水野美紀のクールな科学者っぷり、永島敏行の渋い漢気、そしてガメラと少女・明日香の心の絆…この繋がりが熱すぎて涙腺直撃。2時間、地球を守るガメラの咆哮と自衛隊の死闘が魂揺さぶる。

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1 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2025/05/04 12:03

 はじめまして、さっちゃんと申します。私も怪獣映画には目のないクチです。
 平成ガメラの2作目ですね。このシリーズは子供が小さかった頃に劇場に家族で観に行ってました。仰るとおり、この頃はミニチュアと合成が主体だったですね。
 特技監督が樋口真嗣、この方はアマチュア時代に日本SF大会で特撮短編を上映したり、後にガイナックスに参加したりという特撮に魅せられたような方です。『ローレライ』、『日本沈没』などでは本編も担当しますが、現在だと『新幹線大爆破』の監督として話題の中心にいますね。
 本作では前作の『ガメラ大怪獣空中決戦』の経験を踏まえたのでしょう。リアルということに重点を置いた工夫が随所に見られます。
 まず、自衛隊車両や航空機、艦船などはできるだけ実物を映しております。レギオンの熱線(?)放射で一掃される74式戦車も破壊シーンの直前まで実車ですし、霞目飛行場で避難民を輸送する陸自のCH47が飛び立とうとする場面でも実機とガメラとレギオンとの格闘を合成したりしております。
 それから、1作目でも建物のミニチュアを縮尺を変えたものを前後に並べて奥行を表現していましたが、本作では撤退する小型トラックの窓からガメラを捉えた映像で、ガメラの手前の電柱と電線、遠景の建物のそれぞれを移動する速さを変えて(遠くにあるものほど動きがゆっくりになる)リアルな映像を作りだしていたと思います。
 もう一つ、台詞にも気を配っていましたね。例えばレギオンを迎撃する野戦指揮所で指揮官が「状況開始」と告げて作戦が始まり、レギオンが滅んだあと「状況終了」と締めるところなど実際に自衛隊で使われる用語を再現しているのも評価点です。
 物語が荒唐無稽だからこそ細部にはリアリティを持たせなければドラマ自体が安っぽくなってしまいますからね。「神は細部に宿る」という格言もあります。
 そうした分析は分析として、k.aさんの魂揺さぶられるというのが映画を観るときに一番、大事なことだと思います。私も手に汗握って観ておりました。