Discover us

私の好きな映画

じゅーん バッジ画像
2024/03/21 15:00

映画好きなら絶対観るべし!映画大好きポンポさん

ようこそ、夢と狂気の世界へ!

原作:杉谷 庄吾【人間プラモ】

製作年:2021年

時間:90分


これはあなたの物語


これはもう、これを読んでる全員がわかるぞー!ってなって、最後自分の事だー!ってなって泣いちゃう展開。それは間違いない。

もう題名の、ポンポさんを『じゅーんさん』にしてもいいし、皆さんも自分の名前に変えて読んで全く問題ないですよ。

それ程まで、皆さんも映画がお好きでしょ?

名プロデューサーのポンポさんの下で、アシスタントをするジーン君の成長物語。学生時代は映画オタクで陰キャだったけど、誰よりも映画を観て、愛していたジーン君。ポンポさんを尊敬してやまない。陰キャだった事を卑屈に思っていたが、ポンポさん曰く『キラキラした目をした青春謳歌した子の考えは浅くなる!』との事。確かに正統派な考えしか出ないかも。逆境やマイノリティこそ、モノづくりの世界では必要な事かもしれない。

そんなある日、あるB級映画の15秒予告を編集するよう命じられる。


映画作りの裏側


『掴みがあって、意外な展開があって、見どころを紹介しつつミスリードで引っ張って、ドーン!』と注文するポンポさん。はぁ、なるほどねぇ。私たちがいつも映画館で観てる予告は確かにその通りで作られてるわ。しかもこれが一番世の中で眼にする長さだから、作品の売上に直接関係する。イコールスタッフ達の生活にも関わってくる重要な仕事だ。

監督志望のジーン君。編集室で頭を抱えるも、いつしかそんな事どーでもよくなって、楽しみます。その出来に満足したポンポさん、彼女はプロデューサーの仕事だけでなく、脚本も書きます。ある時、オーディションした中から、ピンとくる新人女優を見つけて、当て書きします。しかもそれを監督させたのが、ジーン君。ひーーってなるジーン君ですが、最初こそ『キツツキと雨』の小栗旬みたいにオドオドと監督していましたが、そこは天性のひらめきと映画好きが功を奏していきます。

この映画を撮る苦労、ロケの大変さ、そして何よりモノづくりはチームでやっているんだって事が、いかに重要な事なのかってのがわかる、非常に良いシーンが沢山あります。自分だけの世界、それはクリエイターの源ではありますが、結局はどんな素晴らしい才能があっても俳優1人じゃ映画は作れない。監督だって同じ事。

上も下もなく、仕事に対して思った事は何でも言える現場は、どんな仕事の場面でも相乗効果でより良いモノが出来るんだ、とわかります。

大変だった撮影の後は、編集作業です。

映画が好きなくせに、私はこの作品で編集の重要性に気付いていなかった事に気付かされました。編集ひとつで、シーンの意味やその人物の人柄さえ違って見えてしまう。だから、アカデミー賞などで編集賞ってあるんですね(今更かい)全てのシーンが重要で、中々作業が進まないジーン君。


なぜ【映画を好きになったのか】


この時、やっと理解します。なぜ自分が『映画を好きになったのか』を。このシーンは名場面ですわぁ。冒頭お話したように、ここからはジーン君を自分に置き換えて観てみましょう。もうグッと来て止まりませんから。その後、映画を世に出す為には、やはり資金繰りが大変な訳で。融資を依頼したのが、まさかのジーン君の学生時代の陽キャだった銀行マンのお友達。彼は今、正に何の為に銀平マンになったのかを見失っていました。このジーン君の映画の融資を社内稟議を通すプレゼンシーンが、これまたアツい!ここまでで、既に涙が出てきてるのにも関わらず、いかにも映画的な展開ですが、これまた良いんですよ。何かの映画でこんなシーンあったなぁって展開だけど。そう、ベタでもイイんです!


誰もが言う『もっと早く観れば良かった!』


最近はドラマも出演中

とにかく、アニメーションの見た目で、どうかな?って思っていた方、これは映画好きなら観るべき映画です。そして、オチの言葉も大好き。ちなみにエンドロールのキャストを見て、私今年最初のギャフンです。主役のジーン君の声、なんとあの清水尋也くんなんですよー!めーっちゃお上手でした。彼、演技も上手いけど声優さんもかなり素晴らしいです。映画好きだからこそ、同じ映画好きさんへ超オススメです。

コメントする
4 件の返信 (新着順)
はじめ バッジ画像
2024/03/23 22:44

これを観て、映画に対する敬意を余計に意識するようになりましたね😊 (観てない人は観たらこの意味が分かってくれるはず笑)


じゅーん バッジ画像
2024/03/24 15:20

なります。本当に。いつもなんとなく大変さを知ったつもりでいたけど、ここまで面白くハッキリとわかりやすく見せてくれたのは、この映画が初めてだったので、凄く良い作品だったと思うし、やはりオススメしたいですよねー✨✨

さっちゃん
2024/03/23 20:41

 初めまして、さっちゃんと申します。
 第二期のメンバーですが、まだ3本しか記事を書いておりませんので気が引けるのですが、私も泣いた本作の紹介記事とあっては黙っている訳にはいきません。
 じゅーんさん、本作の見所をかいつまんでご紹介されてますね。特にタイトルのあとに「ようこそ、夢と狂気の世界へ!」と私も惚れ込んだ台詞が削映画の魅力を集約した言葉ではないかと思います。映画の魅力を集約した言葉ではないかと思います。
 また、映画製作の実際を描いているのも映画好きにはたまらないところでしょう。なにより映画って金がかかるという現実をきちんと見せている点、監督とプロデューサーとの対立というか軋轢もあり、それでも自分のわがままを押し通す意地とかの人間同士のぶつかり合いが創造には必要だという部分も胸が熱くなります。
 何かを創ろうとするパッションが映画好きにはたまりません。他の記事も拝見させていただきます。


じゅーん バッジ画像
2024/03/23 21:43

さっちゃん!初めまして♡コメント嬉しいです。あの「ようこそ!〜」のポンポさんが言う台詞、スコーンと頭に響きましたよね。映画の世界を物語っていて私も好きな台詞です。もう見どころも扱うテーマも表現も、よくもまぁこんなコンパクトにまとめてくれたなぁと思う作品で、ラストオチまで最高じゃないですか!すぐに再生時間確認して鳥肌立ちました。
是非、また遊びに来て下さいねー!
これからよろしくお願いします🙇

岡ちゃん
2024/03/21 19:20

素晴らしいです👏✨
これほんと傑作ですよね👏✨
Blu-ray出たら速攻ポチってフィルム化プロジェクトのクラファンにも速攻投資したりしてほんとにどハマりした作品です😆
記事にしようとずっと思っていた作品なんで、この素晴らしい記事に並べるようにおれも頑張ります!


じゅーん バッジ画像
2024/03/23 21:34

岡ちゃんにそんな言ってもらえたら超嬉しいじゃないですかー!しかもこの作品への熱量が半端なくて、私も嬉しくなりました✨私もまだまだ書き足りない、表現しきれてないので、是非とも岡ちゃんのポンポさんコラム♡読みたいなぁ!

かこ
2024/03/21 15:33

じゅんちゃん!わたし今日の午前中に観たばかりだよ🤣もうね、泣いた〜😭本当にもっと早く観ればよかったと思ったよ🔥仕事柄、編集とか編成の大変さが分かるから共感できたし刺さりまくったよ😄👍


じゅーん バッジ画像
2024/03/21 15:55

かこちゃん、それはもうタイムリーにも程があるわ🤣そうなのよ、こんなに響いてくると思わなくて、後回しにしちゃって本当バカバカバカ!ってなったよね笑
かこちゃんはお仕事が関連してる部分があったんだねー。それならあの場面は、共感できただろうなぁ。ここにいる映画好きさんは全員観るべきよねー笑