【配信記念イベントはガチプロレス】『極悪女王』泣いた。
Netflixシリーズ「極悪女王」の試写に招待いただき、作品および配信イベントを鑑賞させていただきました。身体と根性でぶつかり合う本作を言葉で表現することは非常に難しいところではあるが、この熱量と体感した気迫を存分に表現したい。
ちなみに私は5話で泣きました。本当に感動した。”熱い”作品に弱い僕は大好きな作品になりました。そして、後楽園ホールで開催された配信イベントが更なる感動へと導いた。
バブル真っただ中の80年代を舞台に、心優しき一人の少女がルール無用の極悪プロレスラーになっていく姿を描く。全国民の敵と呼ばれた最恐ヒールの知られざる物語。
【目次】
■なぜ泣けるのか
■今の時代へのメッセージ
■後楽園ホールでのリアルプロレス
■なぜ泣けるのか
本作はダンプ松本の凶器的かつ挑発的なビジュアルが印象的だが、これは3人がそれぞれの道でプロレスラーを目指すまでの自伝的物語。私はテレビでプロレスラーを観ていた世代でもなければ、プロレス会場に足を運んだこともない人間だ。そんな私がこの作品でなぜ泣いたのか。なぜこの作品に感動をさせられ、記事として執筆しようと思ったのか。
『友情』
物語のまとめ方が本当に上手い。1人の少女が夢を目指し、目指し、目指し続け、、、ダンプ松本に変貌するこの物語は壮絶な人生観でもあった。決して共感もできなければ、信じられないような出来事まで起こっていたのは時代背景もあるからか。今の時代を生きている私からしたら”警察沙汰”といっても過言ではないルール逸脱プロレスが行われていたことも衝撃的。そんな時代背景を知らされながらも、「このぐらいパワーを出さなきゃな...!!!」と背中を掌で叩かれるような激励としても受け取れる作品だった。
しっかりとダンプ松本(松本薫)の人生を凝縮して描かれているだけに、"極悪女王(the queen of villains)"になった理由なども痛いほど理解できる。だからこそ泣ける映画だと豪語したい。特にプロレスに興味を持っていない人、世代ではない人にとっても刺さる映画だと言いたい。なぜならこれだけ強烈な物語を「映画」という誰でも観ることができるエンターテインメントに仕上げてくれたのだから。(もちろん、世代の人は再びプロレス熱が再燃こと、間違いなしだ)
■今の時代へのメッセージ
私が子供の頃、「親に叩かれて正す」「涙を流しながら頑張る」のようなことはまだ非難されるような時代ではなく”スポコン”と呼ばれるひたすらスポーツに打ち込み、悔しさをバネに成長する生き方をしてきた。だが、それはまだまだ序の口の世代だったことが如実に表れているこの時代。令和がどうとか平成がどうとかいうつもりはないが、「こんなことも許されたのか...(見てみるフリができたのか)」と感じさせられるほど、生き残りの世界が表現されている。
”昔”という言葉でこの作品を見逃して欲しくない、というところが私の本音だ。なぜなら今の時代のメッセージとして「これぐらいの気持ちでやってみろ!」という熱量不足を提唱しているようにも感じ取れる。誰に向けたメッセージか?といった特定するものでもないが、白熱する・叫ぶといったようなメンタルが日常から遠ざかっている現実は誰もが感じ取れるはず。
金・友情・家族・裏切り・蹴落とし・上下関係・会社・客・ルール。どれも「普通」という決まった現実をブチ破るダンプ松本、それに大きな影響を受けるダンプ松本をゆりやんレトリィバァが完全なまでに再現できている本作は、さらなる俳優人生にも期待できる。
■後楽園ホールでのリアルプロレス
後楽園ホールというプロレスの聖地で開催された配信イベントは、入口からプロレスファンの熱気に囲まれていた。会場を進むや否や、5階のエレベーターが開いた瞬間にNetflixと極悪女王の赤黒くみなぎる看板がお出迎え。奥に進むにつれて、名シーンや使われたセットの再現まで道中から物語を復習できるような作りに。さらには売店コーナーでは、作中にも度々登場する焼きそばの屋台まで設営されていて、今回のイベント参加者全員に焼きそばとドリンクが無料配布となった。
現役プロレスラーの30分1回限りの生試合を目前に、会場は一気にプロレスの熱気に包まれる。本気のラリアットやドロップキック・固め技などが炸裂し、応援コールとブーイングコールの応酬。初めてプロレスの熱狂さと臨場感を、後楽園ホールで味わえたとなるとどれだけ幸せなことか存分に味わった。
丸三年をかけて作られた本作は、プロレス団体に入団したかのように3人とも受け身やストレッチから始め、少しずつ技にも慣れていったという。その傍ら、支えてくれた現役プロレスラーと、引退したレジェンドプロレスラーの親身なる指導の下、この作品が最高の作品に仕上がったという。
白石監督は「自分が死ぬ前に観る作品は、冗談抜きで『極悪女王』だと思う」と公言したほど、これほどにパワフルで熱量ある作品に今後できる自信がないとのことだ。この作品を作り終え、リングの真ん中でゆりやんレトリィバァがダンプ松本に言った心からのスピーチには会場全体が涙するほど、心に突き刺さるメッセージだった。その苦悩とパワーをうまく引き継げたからこそ、ダンプ松本本人から「最高だった」という言葉をもらうほどの仕上がりだ。
9月19日(木)Netflixにて独占配信開始
■作品概要
ひとりの少女はなぜ、全国民から嫌われ、日本中を熱狂させたのか―。
企画・脚本・プロデュースに鈴木おさむ、総監督に白石和彌という強力タッグで贈る本作は、80年代カリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。時は日本中を熱狂の渦に巻き込んだ空前のプロレスブーム真っ只中の時代。リングの世界に憧れを抱き、夢見る少女であった松本香(#ゆりやんレトリィバァ)がなぜ、全国民の敵と呼ばれた“史上最も有名なヒール・ダンプ松本”へと変貌を遂げていったのかーー。
何者でもなかった少女たちの生き様を。少女たちが巻き起こした熱狂を。そして、昭和の時代と格闘し、全力で駆け抜けた少女たちが現代に問いかけるものとはーー。
80年代空前の女子プロレスブーム、“最恐ヒール”ダンプ松本の知られざる物語。
■キャスト
ゆりやんレトリィバァ 唐田えりか 剛力彩芽
えびちゃん(マリーマリー) 隅田杏花 水野絵梨奈 根矢涼香 鎌滝恵利
安竜うらら 堀 桃子 戸部沙也花 鴨志田媛夢 芋生 悠
仙道敦子 野中隆光 西本まりん 宮崎吐夢 美知枝
清野茂樹 赤ペン瀧川 音尾琢真
黒田大輔 斎藤 工 村上 淳
■スタッフ
【企画・プロデュース・脚本】鈴木おさむ
【総監督】白石和彌
【監督】白石和彌(1〜3話) 茂木克仁(4〜5話)
【プロレススーパーバイザー】長与千種
【脚本】池上純哉
話数:全5話(一挙配信)
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/title/81351263
予告編:https://youtu.be/GvmKUCGCi_E?si=maE4Jci3CIdygqDc
#極悪女王 #Netflix @netflixjp
9月19日(木)Netflixにて独占配信開始
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投稿を表示素晴らしいレビューですね笑☺️
いやいや、本当に楽しかった🔥
slackの配信イベントのグループラインが、あんなに盛り上がったのは初めてじゃないですか?良いことだと思ったの😄
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投稿を表示この短時間で本当、素晴らしいレビューです👏
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