2024年上期　劇場で鑑賞した映画のマイベスト12です😊どれも素晴らしく甲乙つけ難いので、ここにあげた作品の全てがマイベスト、そして一言短評です。下期もどんなお宝作品に出会えるのかワクワクですね☺️

洋画編

『枯れ葉』　2023年 🇫🇮🇩🇪 81分

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督、2017年の『希望のかなた』以来、6年ぶりとなる新作の最新作。出来事の可笑しさに対して「何とも思っていない」または「何も感じていないよう」に無表情で反応する喜劇の表現「デッドパン」を駆使したストーリーがシュールで愛おしい。ホラッパとアンサの初デートで観る映画が、ジム・ジャームッシュ監督のあの作品ですね！映画愛にも溢れた小ネタも散りばめられた作品です。

『パストライブス／再会』　2023年🇺🇸🇰🇷106分

1988年韓国生まれのセリーヌ・ソンさんが、彼女の実体験を元に脚本を仕上げ、監督として作り上げた本作。とてもデビュー作とは思えないエモーショナルかつ三幕構成の物語を丁寧に描いた20数年に渡るストーリー。2024年のアカデミー賞は、個人的に本作が受賞してほしかった。

『関心領域』　2023年🇬🇧🇵🇱🇺🇸105分

過去にホロコーストの悪夢を描いた作品は多々ありますが、迫害を行う軍人側の家庭だけに焦点を当てた『ある視点』の作品。ジョナサン・グレーザー監督のアイデアと脚本が秀逸、撮影と音響も見事で非常にクオリティーの高い秀作でした。本作の衝撃のラストシーン。⁡突拍子もなくやってきて、ホロコーストという阿鼻叫喚の地獄を想像し、過去の過ちを改めて思い知らされる、脳裏に焼きつくとても印象的なラストシーンであったかと思います。

『マッドマックス：フュリオサ』　2024年🇺🇸148分

ジョージ・ミラー監督！『怒りのデスロード』のプリクエル、まったく期待を裏切らない出来でした！この調子で、マックス・ロカタンスキーのプリクエルもお願いします。トム・ハーディはその実現性を否定しているみたいですがどうなることやら。。

『ソウルメイト』　2023年🇰🇷104分

「大好きだけど大嫌い」、誰よりも大切な友情というのが人によってあるんだろうけど、それが痛いほどわかる。主人公のミソとハウンの16年の物語に感銘を受けました。本作を観終わってすぐにアマプラで配信されていた中国🇨🇳香港🇭🇰合作のオリジナル2016年『ソウルメイト七月と安生』を観たんですが、やはり素晴らしい。ところどころ設定は変えてますが大筋は同じ。本作がオリジナルをリスペクトして映画を作ったんだなと実感🥹

※ツタヤレンタル 2024/8/2開始

以下は、中国・香港合作の『ソウルメイト七月と安生』

『デューン 砂の惑星PART2』　2024年🇺🇸🇨🇦166分

もう言うことありません。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のDUNE、想像を絶する世界観と映像は進化が止まらない。第３作が待ち遠しい。デビッド・リンチ監督の「デューン／砂の惑星 4Kリマスター版」が8月2日公開ですね！

デューン１作目はこちら。

邦画編🇯🇵

『夜明けのすべて』　2024年 119分

今年の邦画を代表する作品。人間の良心と優しさが詰まった映画かと。『ケイコ目を澄ませて』同様に三宅監督作品、庶民の日常をストレートな視点で表現しており素晴らしいと思います。

※ツタヤレンタル 2024/7/24開始

『あまろっく』　2024年 119分

尼ロックと呼ばれる水門で水害から守られている兵庫県尼崎市が舞台。有能ながら人付き合いに難がありリストラで帰郷した39歳独身の陽子が、常にポジティブで明るい父親の竜太郎(妻とは19年前に死別)と若すぎる再婚相手の早希との共同生活を描いた物語。W主演の 江口のりこ と 中条あやみ が素晴らしい✨キツい関西弁炸裂の江口さんと可愛い関西弁が癒しの中条さん。そして笑福亭鶴瓶は、もう普段TVに出ている感じそのままです🤭笑いあり涙あり、胸熱のご当地ムービーでした🥹

映画主題歌はユニコーンの『アルカセ』、陽子の同級生 鮎川をスピンオフ化したMVです。演じたのは笑福亭鶴瓶の実息子 駿河太郎。

『ゴジラ -1.0/c』　2023年 125分

カラー版は2023年に観ていますが、2024年はマイナスカラー版を鑑賞しました！モノクロになることで昭和感がよりクローズアップされ、その迫力もかなり昇華されていたように思いました。日本や海外で数々の賞を受賞してますが、納得のゴジラでしたね。続編の可能性はまだなんとものようですが、決定したら山崎貴監督続投してほしいですね。

『青春18×2 君へと続く道』　2024年 123分（台湾合作）

本作の18x2 というキーワード。⁡主人公ジミーは36歳の起業家。18年前の彼が18歳(台湾の台南市が舞台)の時と36歳の今(東京〜福島が舞台)が交互に描かれます。🇺🇸🇰🇷合作の『パストライブス/再会』では、12×12×12で24年に遡る過去が描かれてましたが、本作は18年に遡る過去が描かれます。観ている最中、これは日本と台湾の『パストライブス』だなと、感極まってしまいました🥹主演のシュー・グァンハンと清原果耶、名演でした。

『ディア・ファミリー』　2024年 116分

ノンフィクション作家、清武英利さんの『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』を映画化。株式会社東海メディカルプロダクツ創業者の筒井宣政さんとその家族の実話です。自分はこの会社も筒井さんも存じあげませんでした。会社の社訓である『為せば成る為さねば成らぬ何事も』。心臓病の娘のために、その心を決して忘れない宣政の行動と熱意に共感することばかり。自分は何をやってんだかと反省することばかり。このバイタリティは凄いを飛び越して凄まじい、見事な作品でした。

Mrs.GREEN APPLEの書き下ろし主題歌『Dear』も名曲🎵

『街の上で』　2019年 130分

今泉力哉 監督作品を初鑑賞。地元の「パルシネマしんこうえん」というミニシアターがあるのですが、今泉オールナイト2daysイベントの後、改めてスクリーンでリバイバル公開された本作を鑑賞。古着屋店員の青と４人の女性のアンサンブルドラマ。今、話題の若葉竜也と穂志もえか・古川琴音・萩原みのり・中田青渚、役者陣がとにかく魅力的。食わず嫌いだった今泉作品を、これから観ていこうと思わせたとても面白い作品でした。

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