キャメロン最強と言いたくなる渾身の一本
■アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar: The Way of Water) レビュー
公開日:2022.12.16
監督:ジェームズ・キャメロン🇨🇦
上映時間:3時間12分
IMAX 3D 字幕
映画館で鑑賞直後の感想
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この作品、昨年年末にハマりにハマった名作。
一言でまとめるなら👇🏻
『ジェームズ・キャメロンにしか"創れない"、過去作で培った経験をフルに活かした作品。 』
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随所彼ならではの魅せ方が活かされ、ここはタイタニック、ここはエイリアン、ここはターミネーターから、と観ながら過去作と照らし合わせてる自分がいた。
題名にある通り水(海)を舞台にするシーンが中盤から後半にかけ主となり、そこからのテンポ感/迫力/持ち上げ方は厳しい目で観ても褒めるところがほとんど。
壮大な海というステージの料理の仕方、調味料の足し加減がうますぎる。この部分がもう少しこうだったら、と考えさせる余裕を与えさせない。
舞台が大きくなるほどやれることが増えるだけにそのスケールの大きさを如何に操るかが監督の腕の見せどころ。多くのS級(高予算作品)映画はここで失敗し、詰め込みすぎてなにが起きているかわからない/迫力はあるけど今一歩、映画にのめり込めないなんてことが最近の作品の不満点であった。
そんな中本作は広大な海というスケールでありながら、海という舞台を言わば三層に分け(水中/海面/海上)それぞれのレイヤーで物語が繰り広がりしっかりと繋がっている。"海のミルフィーユやぁ"(大分古い)と叫びたいw
水中ではサンゴ礁や海洋植物が空間を埋めしっかりと主人公たちの隠れ場を作り、海面すれすれでボートやパンドラの種族のバトルが繰り広がる。その少し上の層では巨大な羽を持つクリーチャーが見せ場を作り、その三層が全て連動、同時進行する。空までスケールを広げないところがキャメロンのうまさ。
また、もたつきが無くスピード感が半端ない。波の強さに負けず全速でボートをぶっ放す海軍の勢いや海のクリーチャーの手を借りて海の中を見事なまでに泳ぎ切るパンドラ種族。一つ一つのアクションに"重み"がありビシビシと体に伝わってくる。
水の抵抗をうまく表現し、スピード感を映像と音で創れるのはやはりキャメロン監督ならではと、観ていて圧巻。編集の旨さも光る。
ジェットスキーやサーフィンなどの経験がある方はまさにこの波の抵抗感のリアルさを体感できるのではないかと思う。
と、ここまで褒めちぎった訳だがもちろん完璧な作品というわけでは無く気になる点も多々。まず前半。ここは正直眠くなった。いや、寝た...
食後に観たということもあるが、今作はキャラクターが前作と比べ圧倒的に多く、当たり前だが全員が青い。結果、誰が誰だか分かりにくいという点が気になった。もちろん顔の特徴、髪型や声も違うのだが、主人公級のキャラにメリハリがあまり無く、これはだれだ?と考えてしまう場も多かった。もう少し色分けなどでキャラクターの区別をはっきりさせても良かったとおもったばかり。
これらのキャラクター紹介のために用意された前半はテンポ感が悪く、少し観ていて飽きを感じたのかもしれない。ただ、寝てしまった結果、分かりにくくなったというタロの落ち度もあるのでここはもう一度見直す予定🙇🏻♂️(最終的に4回観ました。結論: 単に一作目の復習不足だったことであり、前に書いた通り、完全にタロの落ち度。前半もすばらしいできでした、、キャメロン監督、ごめんなさい)
CGに関しては、もはや海の表現がうますぎて本物かと錯覚する程。少し細かい話になるがWETA(アンディ・サーキスのCG会社/主にモーションキャプチャー)とILM(スターウォーズで有名なCG会社)のCG界最大手二社が手がけただけあって凄まじい。おそらく他にもCG会社が関わっているので時折CGの質に違いを感じた。ここはお金を少し削ったな、、ここは全力で行ったな、、なんてことも。これは本作に限らず、多くの映画で見られるので仕方ない部分。それにしても、これだけのCGアニメーションをまとめる凄さには頭があがらない。
ストーリー自体は新鮮味があったかと言われると特別無く、一作目から舞台が海になっただけと言えなくもない。その点では脚本のネタ切れ感をどうしても感じてしまう。
鑑賞直後でいろいろと書いてしまったが、個人的には中盤-後半の展開、魅せ方には大満足。いつも辛口レビューばかりなので今年最後に笑顔で劇場を出れた事にキャメロン監督に大きく感謝。
タロでした🙋🏼♂️✨
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投稿を表示海のミルフィーユや!に全部持ってかれたw
これ公開当時来日した監督やキャストの記者会見に参加して実際にお話を聞けたのが思い出だよ!でも作品はまだ観てなくて、、、できれば大画面で観たかった!
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投稿を表示シガニーウィーバーが一族にいる!と聞いて探した結果、母やもっと年配の方じゃなくそっちの嬢ちゃんかい!
と映画館で声を出して突っ込んだのがいい思い出です。