映画『トップガン』『トップガン マーヴェリック』『バットマン フォーエヴァー』に出演していた大物俳優ヴァル・キルマーさん(65)が1日、肺炎で亡くなった。コメディからかっこいいライバル役、銃撃戦映画など多方面に登場した彼の作品の中で、”個人的に”好きな作品を綴る。

目次
若かりしR.D.Jrとの『キスキス,バンバン』
最近でも使われるあの曲が『トゥルー・ロマンス』
声を失っても出演した『トップガン マーヴェリック』

まだまだ名作は沢山あるが、彼なしには成立し得ない作品が沢山ある。改めてこの機会に観て欲しい、いや私自身も観直したい。そして、まだ触れられていなかった作品に触れてみたい。

若かりしR.D.Jrとの『キスキス,バンバン』

この作品はロバート・ダウニー・Jr.(R.D.Jr)の作品を漁っている時に購入した作品だったが、内容が斬新も斬新。コソ泥とゲイの私立探偵が事件に巻き込まれる設定なんて、面白くないわけがない。言うまでもなく、ロバート・ダウニー・Jrはコメディキャラクターとしても周知されているが、ヴァル・キルマーの芝居もクセが強く面白い。真面目な顔つきのヴァル・キルマーがゲイの探偵役というこのギャップも堪らない。

■概要
「リーサル・ウェポン」「ラスト・ボーイスカウト」などを手掛けた人気脚本家シェーン・ブラックが自ら初の監督も務めたクライム・アクション・コメディ。

■あらすじ
ひょんなことからコンビを組むことになったコソ泥とゲイの私立探偵がミステリアスな事件に巻き込まれていく。ニューヨークのしがない泥棒ハリーは、警察に追われて逃げ込んだオーディション会場で俳優に間違われ、探偵役のスクリーンテストのためにロサンジェルスへ。彼はそこで役作りのため、通称“ゲイ”と呼ばれている本物の私立探偵ペリーに弟子入りすることになるのだが…。

最近でも使われるあの曲が『トゥルーロマンス』

最近では大泉洋、広瀬すずが出演するサントリーのザ・プレミアム・モルツのCM「何もしない日」篇のCMに流れている曲や、お笑い芸人ダウンタウン松本人志と放送作家高須光聖が放送していたラジオ「松本人志の放送室」のイントロで使われていた曲が、この作品。脚本にはクエンティン・タランティーノが、俳優にはゲイリー・オールドマンやブラッド・ピット、サミュエル・L・ジャクソンやクリストファー・ウォーケンなど名俳優も出ているので、一度は是非観て欲しい作品だ。

■概要
クエンティン・タランティーノ脚本によるアクション・バイオレンス。極限状態の中で生きる若い二人が織り成す愛と逃避行を描く。

■あらすじ
ビデオショップに働く青年クラレンスは、ある日の誕生日、店長の差し向けたコールガール、アラバマと出会う。互いに一目で恋に落ちた二人はさっそく結婚。彼女の元ヒモの所に出向いたクラレンスだが、そこでヒモの男に殺されかけ、逆に男を殺害。しかも彼女の衣装ケースと思って奪ってきたカバンには大量のコカインが……。

声を失っても出演した『トップガン マーヴェリック』

36年前の『トップガン』のライバル役アイスマンを演じていたのがヴァル・キルマーが『トップガン マーヴェリック』にも出演していたのは話題になっていた。撮影時は喉頭がんを患っており、声が出せない状態だったようだが、AI技術によって声を再現していたのだ。トム・クルーズに期待していたファンは勿論のこと、ヴァル・キルマーが登場したことに『トップガン』ファンは心から感動したシーンとなった。

■概要
トム・クルーズの出世作にしてスカイアクションの金字塔『トップガン』の36年ぶりとなる続編。

■あらすじ

アメリカのエリート・パイロット・チーム“トップガン”だったが、ある時そんな選りすぐりの精鋭である彼らをもってしても達成困難な任務が立ちはだかる。そして、その到底不可能と思われるミッションを成功させるための切り札となる教官として彼らの前に現れたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”だった。トップガン史上最高のパイロットでありながら、規律に縛られない型破りな性格ゆえに昇進とは無縁の海軍人生を送ってきた。しかし、そんなマーヴェリックに対し、若くてプライドの高いトップガン・パイロットたちは一様に懐疑的だった。中でもマーヴェリックのかつての親友グースの息子ルースターは、父の死にわだかまりを抱え、マーヴェリックに敵意さえ向けるのだったが…。

他にもオススメのヴァル・キルマー出演作品があれば、コメントお待ちしています！