誘惑こそ復讐 🎦FEMME フェム🎦
オンライン試写会にご招待いただき、全国公開より一足早く鑑賞させて頂きました。
🎦FEMME フェム🎦
(2023年 イギリス 98分 R18+)
2025年3月28日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:サム・H・フリーマン、ン・チュンピン
出演::ネイサン・スチュワート=ジャレット、ジョージ・マッケイ、アーロン・ヘファーナン、ジョン・マクリー、アシャ・リード

あらすじ:(FILMARKSより) ヘイトクライムの標的にされたドラァグクイーンのジュールズは、自分を襲ったグループの一人プレストンとゲイサウナで顔を合わせる。性的指向をひた隠しにしているプレストンに復讐するチャンスを得たジュールズは、巧みに彼に接近していくが、徐々に説明のつかない感情が芽生え始める。待ち受けるのは復讐か、それとも──。 |
この世界は男と女だけではない

体は男でも、心は女性でありたいということは罪なのだろうか?人気のドラァグクイーンであるジュールズは、自分の生き方に誇りを持って生きていると思う。ゲイと蔑まれても、彼は決して卑屈になることはない。だから、自分に色目を使っていた男が、コンビニでは仲間の前でそんな素振りもみせずいきがっている様子を見て、チクリと一言言ってやりたくなったのだ。
ジュールズを演じるのはネイサン・スチュワート=ジャレット。歩き方、目線、ちょっとした仕草や手の動き、すべてがFEMMEであり、女性よりむしろ女性らしいしなやかさ。役になりきるその演技はあっぱれだった。
本当の自分を隠している男・プリストン

本当は男性が好きなのに、それを隠しているプリストンは、気になってたドラァグクイーンにコンビニで出くわし、嫌味を言われブチキレた。自分が彼に興味があることを悟られ、仲間にそれがバレることを恐れたこともあり、ジュールズを必要以上にボコボコにしてしまうのだ。それによりジュールズは心身に深い傷を負い、ステージに上がることが出来くなってしまう。
プリストンを演じたのはジョージ・マッケイ。体中にタトゥーを入れ、男らしさを強調するマッチョな体つき。仲間の前では悪ぶり自分の本来の性癖を隠しているプリストン。キレやすい性格だが、優しさを見せる一面もある。本当の自分を隠すことで、複雑な心内が見え隠れする難しい役どころを、ジョージ・マッケイが見事に演じている。
偶然の再開

ゲイサウナで偶然に再開した二人だが、プリストンはジュールズが自分がボコボコにしたドラァグクイーンだとは気が付かず、彼を誘う。ジュールズは自分を痛めつけた男だと分かっていて、されるままになっていた。そこにはある企みがあったからだ。
それでも何度かプリストンに会っているうちに、不思議な魅力のあるプリストンに惹かれていく自分に気が付き、戸惑いをおぼえるジュールズ。
復讐は成し遂げられるのか?

プリストンの中にある暴力的な荒々しさの裏にある弱さと優しさを知ったジュールズ。自分をボロボロにした男に果たして復讐は成し遂げられるのか?
それはどうぞ本編を観て確かめて下さい。
異色のラブサスペンスです。98分という短い尺の中に、人は愛にどう生きるのか、そんな人間ドラマが詰まってる力作です。


ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示この作品、気になっていました! 試写に応募したかったのですがうっかり応募せずにおりました💦
海外では、宗教などの関係でLGBTQの方に対して、もしかしたら日本よりも不寛容なのかなぁと思うこと多々あり、暴力、ひいては殺人などもあり、胸が痛みます😫💦
人は愛にどう生きるか…大きなテーマですね!✨