私が選んだ音楽映画『君が生きた証』
9月のお題「音楽映画」ということで、いろんな映画が頭をよぎりましたが、私が選んだのは本作。
2014年 製作国:アメリカ🇺🇸 鑑賞時間: 105分と見やすい作品です。
公開当時、何気なく映画館で鑑賞したところ、あまりの衝撃と切なさと感動で打ちのめされました。
監督は名脇役としても名高いウィリアム・H・メイシー
映画『#ファーゴ』、ドラマ『#ER緊急救命室』など俳優としても活躍しているウィリアム・H・メイシーの初監督作品。本作ではライブハウスの店長としても出演してます。
息子を銃乱射事件で失ったサム
音楽🎸を愛する1人息子を持つやり手の広告宣伝マンのサムが主人公。
冒頭から大学での銃乱射事件というショッキングな話で幕をあけます。
(銃乱射や人が撃たれるシーンなどはありません)
その銃乱射事件で息子を失ったサムが、二年後、失意のあまり順風満帆な人生から転落し、妻とも別れ、高級住宅からボート暮らしそして飲んだくれの生活に🚤
失意のサムがが出会った音楽仲間とバンド"rudderless"を結成
そんな彼も息子同様音楽を愛する1人。
ある日別れた妻から手渡された息子自作のデモ曲の数々に感化され、その歌を常連の飛び入りライブハウスで歌うようになり、音楽で悩める若者たちに出会い ”rudderless”というバンドを組む。
Rudderlessとは、「舵のない船」を意味しています。
演出・脚本・音楽・キャスティングが素晴らしい
ウィリアム・H・メイシーが初めてとは思えない巧みな演出。そして脚本の素晴らしさ。脚本は、ケーシー・トゥウェンターという方が担当されています。
105分の映画ですが、ちょうど1時間あたりのところで、それまで観てきた物語の感情や同情を180度転換させられる驚くべき仕掛けが待っています。とにかくアッと驚きます🤯
そして、この映画で演奏される楽曲の素晴らしさ。息子が作った曲をサムが引き継いで劇中で歌うわけですが、どの曲も素晴らしい。主演のビリー・クラダップ、バンド仲間のクエンティンを演じた故アントン・イェルチンも自らバンドを組んでいて、彼らはギターも自前で歌も吹替無しで演じてます。そう音楽映画としても秀逸だし、見事としか言いようのないキャスティングでした。
ローレンス・フィッシュバーンやセレーナ・ゴメスなど実力派の俳優が脇を固めています。
映画の中で俳優が歌うオリジナル曲
ビリー・クラダップとアントン・イェルチンが演奏する3曲を掲載します。
アントン・イェルチンとビリー・クラダップのデュオ『STAY WITH YOU』
アントン・イェルチンとビリー・クラダップのデュオ『REAL FRIENDS』
ラスト10分、ライブハウスでサムが息子に向け鎮魂を込めて歌う『Sing along』🎼
ビリー・クラダップのソロに全てを持っていかれます😭
原題のrudderlessも良いですが、邦題の『君が生きた証』が秀逸で、とても良い題名だと思います。
オススメ作品です。
インスタアカウントもありますので、よろしければ覗いてみてみてください。→ 🐶