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私の好きな映画

じゅーん バッジ画像
2023/10/11 16:43

白鍵と黒鍵の間に

1988年、銀座。

昭和63年、翌年には平成になる。
このギリギリ昭和って設定がニクい。

夜の世界観がとても良い。キャバレーなんて今は遠い昔の響き。

札幌にもススキノという不夜城があるけど、あの世界って、本当の事なんて無いようで、もしかしたら現実かもしれない。そんな気持ちにさせる空気がある。
昼と夜の顔が違う街、というのもこの作品にピッタリ。やたらと皆がタバコを吸うのも、時代を感じてやまない。

店の事をハコと呼ぶ。

私は昔よく、ディスコなるものに行ったが、そこを大箱と呼びクラブは小箱と呼んでいた。懐かしい(遠い目)

 

【ストーリー】
ジャズピアニストを夢見る博(池松壮亮)
宅見先生(佐野史郎)につまらない堅苦しい演奏だと言われる。

〜ノンシャラント〜

このキーワードの元に、勧められてキャバレーへ武者修行に行く。しかし、夢と現実は違う。
俺がやりたいのは、こんな事じゃない!!

不貞腐れていたら、そこに謎のあいつ(森田剛)が『あの曲』をリクエストし、博は弾いてしまう。

どうやら『あの曲』をリクエストしていいのは、銀座を仕切ってるヤクザの会長(松尾貴史)だけで、弾いていいのは南(池松壮亮)だけという。

バンドマンが集う店に入ると、slowlyという店のバンマス三木(高橋和也)がいた。
店を辞めたばかりの博が、ピアノ弾きます!とアピール。
ふっと横を通り過ぎて行ったのは、slowlyのピアニスト南だった。

【ここがポイント】
この作品のややこしやーな所は、この時間軸が3年後と今を同時進行で見せる部分。

主演の池松壮亮くんは、夢を追い始めた青年博と、同一人物である3年後の博を南として演じ分けている。

とても上手く演じ分けてるから、どっちが今?とかはないけれど、後半急にバタバタし始める展開で、おいおいどーした?ってなるのはご愛嬌。

アメリカへ渡る南が、店でデモテープを作るシーン。あの一体感、あたしゃ好きでしたね。

実は、ジャズバーで歌うは歌手のクリスタル・ケイ。すっかり大人の魅力たっぷりになったクリちゃんの歌声も是非、ご堪能下さい。

【ちょっと裏話】
元々は、このどーした展開のまま終わる脚本だったらしいのですが、池松くんと監督が話し合い追加されたのが、今回のラストシーンだそうです。
また、あの曲を弾くのは池松くんご本人!
猛特訓したそうなので、そこも是非お楽しみに。

ちなみにこの作品には原作があります。

役名の「南博」は原作者のお名前。南さんは、ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮。

『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』は、ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録なんです。

【この作品、オススメは?】

とにもかくにも、この昭和バブルの夜の街とジャズ!雰囲気ムンムン。

咥えタバコの煙を潜らせながら、ピアノやサックスの音色に酔いしれる。

そんな中で、流される事なく夢を諦めるな!という前向きなメッセージが隠れた、シャレオツムービーでございます!

10月6日から公開中。是非、劇場へ!

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2 件の返信 (新着順)
はじめ バッジ画像
2023/10/13 18:46

冒頭の時代背景を説明してくれているおかげで、ものすごく分かりやすいです👏
余談大事っすねぇ〜😏


じゅーん バッジ画像
2023/10/13 20:25

はじめさーん、ありがとうございます!
特にこの作品は、昭和の夜の街が素敵だった頃ってのがミソだと思ったんですよ。
私、昭和の女なもんで笑
存分にそこを出してみたよん。
これからも私らしく、やっていきます!

yumi
2023/10/11 19:54

いつの間にコラム書いたの?笑 言葉がかしこまってなくて読みやすいし、何よりもじゅんちゃんらしくていい😆✨
まさか最初が『白鍵と黒盤の間に』とは思わなかった!これね、観ようかめちゃくちゃ迷っているんだよね~。


じゅーん バッジ画像
2023/10/11 21:45

ゆみちゃん、本当ありがとう!!
今、劇場公開作品ってなると、コレだったのよ笑
今回からコラムというより、普通にレビューも投稿して良い事になって、僭越ながら書いちゃいましたー。てへっ。
また少しずつ書くね!!
遊びに来てねーん♡