THE SOUNDO OF M.LEGEND2
「ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家」公開記念として、ルグランのサントラを取り上げます。
シネラマ超大作「北極の基地/潜行大作戦」

純シネラマ作品で日本でもヒットしていますが、知名度が低い。
「ナバロンの要塞」のアリスティア・マクリーンが原作でよく似た話ではあります。
北極の基地ゼブラからSOSが発信され密命をうけたロック・ハドソンが原子力潜水艦に乗り込み、北極の基地に向かいます。そこに乗り込んでくるクルーたち、パトリック・マクグーハン、アーネスト・ボーグナイン、ジム・ブラウンーーーそれが味方か敵かわからず、ミステリアルなミッションに。
舞台となり北極がセット丸出しで、実際のスクリーンで見れば違うんでしょうが、テレビサイズでみたもんでちゃっち~ことちゃっちかった。
想像ですが、実際に北極にロケに行ったものの、現地のコンディションでテクニカルが作動せずスタジオ収録になったと思われます。
当時のパンフを見るとその北極シーンはかなりのスケールを感じさせるスチールでした。

アメリカ海軍から原潜をチャーターし、カメラを積み込みリアルな映像が挿入されています。事態はゼブラ付近にソ連のスパイ衛星が不時着した、その不時着物は?それをめぐって米ソが激突!!
そしてラストはタイプライターによる通信社の電文で幕を閉じます。

2時間40分の長尺で序曲・男性派映画を得意とするジョン・スタージェスの演出は緊張感ある仕上がりです。これを支えたのルグランのサウンド。こんな音もつくれるのかという雄大な音響で、ジェリー・ゴールドスミスでもない、ジョン・ウィリアムズでもない美しいスコアになっています。
この発見は知り合いのサントラマニアから伝授され、ルグランがこんな音楽をつくってるよ~と紹介されサントラを入手しました。
2時間40分の長尺で序曲・幕間・終曲というフォーマットでルグランの音楽が堪能できます。
しかしルグランのフィルモグラフィのなかで知られていないのでした。