風刺が効いたコメディ映画
皆さんこんにちは
ポップコーン片手に🍿かこです
今回わたしがレビューする作品はこちら
『アメリカン・フィクション』
第96回アカデミー賞で作品賞と主演男優賞、助演男優賞、脚色賞、作曲賞の5部門にノミネートされ、日本では2月27日よりAmazon Prime Videoにて独占配信がスタートしました!
貧困、ラップ、ドラッグ、そして最後は殺害される、というステレオタイプな黒人物語が大ヒットするという出版、映画業界。
それらは自分たちとの文化の違いや、犯した罪を認めることができずにいる他人種が、罪悪感から逃れるための手段なのでしょうか?
監督/コード・ジェファーソン
主演/ジェフリー・ライト
トレイシー・エリス・ロス
エリカ・アレクサンダー
スターリング・K・ブラウン
ーあらすじー
作品に黒人らしさが足りないと評された黒人の小説家モンクが、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマ
◾️すべての黒人がそうなのか?
本作の主人公モンクは、アフリカ系アメリカ人前述のような印象は全くありません。
インテリでいつも上から目線で思ったことを口にしてしまう、少々やっかいな性格ではありますが、家政婦ありの裕福な家庭で育ち、医者一家、モンクだけが作家です。世間のイメージとはかけ離れています。
では全ての黒人が貧困やドラッグなどの犯罪に手を染めているのでしょうか?
わたしはモンクのように裕福でなくても、普通に生活している人々がほとんどだと思います。
しかし環境のせいで犯罪に手を染めてしまう場合もあります、その結果、他人種の文化のほうが優れているとして、それに当てはめようとする動きもあるように思います。
おそらく強制することも差別でしょう。
◾️同じ黒人でも違う意見
モンクは元大学教授の売れない作家です。
頻繁に執筆活動はしていませんが、いかにも黒人らしい物語は絶対に書くまいと心に決めています。その一方でライバルの黒人女性作家は多数派に迎合した黒人物語を執筆し、売れっ子作家になります。
わかっているけど、それで売れればいいじゃないか!彼女は完全にビジネス目線の執筆に拘っているのです、モンクとは正反対。
これについては、モンクと女性作家の意見の違いから、ちょっとした言い争いが起きますが、二人の言い分が理解できて心が痛くなりました。それぞれプライドと人種を守る方法がありますよね。そこに何も知らずに「何の話しをする?」と楽しそうに割り込んでくる他人種…
空気を読めないとはこういうことかな?
◾️母の介護と執筆ドタバタ劇
そんなモンクも母親の介護に大金が必要になり遂にコテコテのステレオタイプな小説を執筆することになってしまいます。
自分のプライドに反する行為に葛藤しながらも完成した小説は、モンクの意思とは違う方向へ一人歩きし、遂には映画化が決定します。
大金は手に入るが、その為には結局、他人種が好む結末が必須!他人種も頭の中では罪悪感で一杯なのに、やはり黒人と言ったらこれだ、と決まったストーリーを描いているのです。
モンクが小説のタイトルを"Fワード"に変更した気持ちが理解できます。
この過程をニュアンスが伝わる吹き替えで観て欲しいです。本当に面白いです。
他にもLGBTQや家族のヒューマンドラマも描かれていてとても良い作品でした。
モンクの兄クリフがいいキャラで好きです!
◾️まとめ
鑑賞して感じたことは、私もステレオタイプな物語を観たら、想像できる内容だとしても必ず泣きます。それで理解したつもりでいた事。
あと一つは、本作は黒人メインで描かれていますが、そこに他人種が登場したときの違和感。
おそらく逆の場合もそうだと思います。
上手く言えませんが、自分の中で無意識に差別意識があったのかも?と自分にショックを受けました。
まとめると、出版、映画業界、観る側に対しても風刺が効いた作品、という事です。
一度定着した固定観念を覆えすのは難しいですよね。それに勝手なイメージや偏見は今の時代
に合っていないと思いました。
ここまで読んで頂きありがとうございました♬
Amazon prime video限定配信のコメディ映画
『アメリカン・フィクション』
鑑賞可能な方はぜひ、オススメです。
Instagramでもレビューを投稿していますのでそちらも合わせてご覧にください😄
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投稿を表示このわかっていたつもりでいた、自分がショックなんだよねー!ガツンというより、あちゃーやっちまってたかぁ、と申し訳ない気持ちになったなぁ笑
これからまた新しい切り口の作品が出てくる予感さえする、面白い作品だったなぁ。
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