第2回 アカデミー賞・作品賞受賞「ブロードウェイ・メロディ」
‘100%オールトーキー! 100%オールシンギング! 100%オールダンシング!’...
つまり、 ‘すべてが語り、すべてが歌い、すべてが踊る!’という訳です。
第2回 アカデミー賞の作品賞に選ばれたのは、豪華絢爛のミュージカル
「ブロードウェイ・メロディ」
(1929年・アメリカ、モノクロ、110分) 監督:ハリー・ボーモント


トーキー開幕期にふさわしい作品で、コーラス・ガールの姉妹が人気歌手をめぐって争い、姉が妹に恋を譲るというバック・ステージ物語をミュージカル仕立てに描いています。
田舎からニューヨークへやって来たハンク(ベッシー・ラヴ)とクィニー(アニタ・ペイジ)の姉妹は、ブロードウェイでの成功を夢見ている。一方、ハンクの恋人で作曲家兼歌手のエディ(チャールズ・キング)は、2年ぶりにニューヨークに舞い戻ってきた。彼はザンフィールド一座の新しいレビュー「ブロードウェイ・メロディ」を書き下ろし、プロデューサーに認められてレビューで歌うことになる。姉妹に再会したエディは、一座の舞台に出る段取りを整えてやった。エディは美しく成長したクィニーに心惹かれ、彼女もまたエディに対する想いを秘めていた。しかし、姉のエディに対する深い愛情を知るクィニーは、身を引く決心をする。
やがてザンフィールド一座のリハーサルが始まった。その場にいた富豪のジャック(ケネス・トンプソン)という男が、クィニーに一目ぼれした。最初はジャックの誘いを断ったクィニーだが、姉やエディの忠告を無視し、遂にジャックと遊び歩くことに。そんなある夜、エディは舞台裏で、クィニーの噂を耳にする...。

ミュージカル映画といえばMGM、本作は世界初の全編トーキーによるミュージカル作品。
記念すべきMGM初のミュージカル作品で、興行的にも大ヒットした映画として知られています。
主演のベッシー・ラヴ(1898 ~ 1986)は、1920年代に咲き誇った名花のひとり。

小柄ながら天性の演技の才能を開花させ、当時のハリウッドを華やかに彩った女優サン。
草創期の巨匠D・W・グリフィス監督に認められ、「イントレランス」(1916年)に端役で出演、トーキー時代に入ってから様々な作品にクレジットされています。
「女王陛下の007」(69年)、「レッズ」(81年)といった話題作にもチョイ役で出ているのです。
因みに彼女は本作でアカデミー賞の女優賞(当時は主演、助演の区別なし)にノミネートされていますが、受賞は「コケット」のメアリー・ピックフォードでした。
一方のアニタ・ペイジ(1910 ~ 2008)もMGMで活躍したトップ女優のひとりですが、残念ながら私は彼女の他の出演作を未見です。

何分、1929年(昭和4年)の作品ですから、ミュージカルのシーンは若い人には物足りないかもしれません。
でも、手作り感があって、小生には興味深く惹かれるところなのです。

ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示洋画さん。
「レンタルはこちら」をクリックして『ブロードウェイ・メロディー』の頁に飛んでみました。
すると、洋画さんのレビューも魔女さんのレビューも拝読することが出来、プチ感動でした。
レンタル出来るdiskが4種類もあって迷いましたが、100分と110分があったので、レンタル開始日が一番最近のもので収録時間が110分のものを選びました。この10分の差って何なのでしょうね。
眺めているだけでも楽しそうなので、現在抱えている作品が観終わりましたら直ぐにでも観てみたいです。