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私の好きな映画

Black Cherry
2024/07/19 14:48

「メイ・ディセンバー ゆれる真実」

ナタリー・ポートマンに会いたくて公開中の「メイ・ディセンバー ゆれる真実トッド・ヘインズ監督、2023年)」をみてきました。
いわゆる「メイ・ディセンバー事件」のその後として創作された作品です。

《メイ・ディセンバー事件とは》
May、December」は、なぜか「年の離れたカップル」を意味する言葉らしいですね。「5月と12月」くらい離れている、ということのようです。
この事件のはじまりは1996年、米ワシントン州でのこと。
36歳既婚・女性教師が13歳の少年と恋仲に・・
二人は一線を越えてしまっており、女性教師は児童レイプの罪で逮捕されてしまいます
逮捕時、彼女は少年の子を妊娠しており、獄中出産→夫と離婚→出所後に少年と再婚という展開で、数年間マスコミを賑わせました。
 


《ストーリー》
児童レイプ犯として逮捕され服役・獄中出産を経たグレイシージュリアン・ムーア)はその被害者とされたジョーチャールズ・メントン)と結婚し、平穏な家庭を築いているかのようだった。ジョーは36歳となり、出会った頃のグレイシーとちょうど同い年、子どもたちも大きく成長していた。
事件を題材とする映画でグレイシー役を演じる女優エリザベスナタリー・ポートマン)は役作りのため、彼らの家庭へ取材で訪れる。
エリザベスの取材は、グレイシーのつかみどころがない「無邪気」さにぶつかるグレイシーのなかの真意を追いかけるうちに、エリザベスは夫婦のほか子どもたちやグレイシーの前夫・その子どもたちまでかき乱し、いつしか取材の範疇を逸脱してゆく・・
 

《三者の葛藤が混濁》
世間からの強い風当たりに長年耐えてきた初老のグレイシー、結婚生活にもはや限界を感じているであろうジョーグレイシーをなんとか解釈し役者としてものにしたいエリザベス物語が進むにつれ、三者の葛藤がじわじわ伝わってきます。そしてジョーエリザベスに限っては、各々複数の秘密を抱えていることも描かれていて、サスペンス感もあり。それぞれの世界が重奏のように展開され、三者ともこの映画の主人公であるかのよう・・
優れたリアリズム作品であることを感じさせます。
 


《ちょっとアブナいエリザベス(ナタリー・ポートマン)》
エリザベスグレイシーのメイクや表情やポーズといったビジュアル面も研究します。
(ビジュアル面でないことにも踏み込んでいきますが・・)
その結果、いつのまにかグレイシーのコピーのような出で立ちになっていたりと、一瞬ぞっとするような姿を垣間見せます。
私は「彼女(エリザベス)は一体何をやっているの?」と突っ込みつつ最終的にエリザベスはグレイシーを演じることができるのか?」が途中からものすごく気になりだしました。ラストまで、それはわかりません・・!
この「どうなっちゃうのかわからないエリザベス」を演じきったナタリー・ポートマンは不気味なほどで見応えがありました。


《あるスキャンダルの覚え書き(リチャード・エアー監督、2006年)》
メイ・ディセンバー事件を扱ったものとして、この作品もありますね。
ケイト・ブランシェットが主人公の女性教師役で、やはりとっても美しい・・!
こちらは生徒との恋愛の一部始終や、同僚の老女性教師(ジュディ・デンチ)とのからみなどをメインに描いています。本作と異なるポイントなどもあり、みくらべるのもオススメです。

DISCASさんのサイトから拝借

 

 

 

 

 

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1 件の返信 (新着順)
U子
2024/07/19 17:25

愛に年齢は関係ないとは言え…立場など考えると複雑な心境になってしまう内容ですね💦💦
気になります!!


Black Cherry
2024/07/19 19:44

U子さんコメントありがとうございます
ですよね、親子ほど年齢離れていますからね💦バッシングなどもたくさんあったようで、そのへんも本作で少し描かれていました
ふたりを結びつけたものは愛なのか、なんだったのか…?ということも考えてしまいました😌